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人が集うとき、気分が上がるお酒は欠かせないツール。もちろん“美味しい”は大前提。ただそれだけでなく、集い向けのお酒とは?
「どこで、どんな人が、どんなふうに、どんな想いで造っているのか。造り手の想いやストーリーのあるお酒なら、そこから会話が始まりよりいっそう場が盛り上がります」と、和田紀子さん。
ある造り手によると「美味しい酒とは、体が喜ぶ酒。自分が“こうしたい”ではなく、酒造りの主役である微生物の環境を整え、自然に任せて造った酒は、食べ物を呼ぶし、人と話したくなる」のだそう。そんな物語があり、体にすっとなじむ飲み心地のいいお酒をご紹介します。
物語があるから話がはずむワイン、シードル
#1 HEROUT「グランド・キュヴェ エクストラブリュット2018」
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ノルマンディー地方コトンタンの固定種のリンゴと野生酵母を使い、女性醸造家が古来製法で造るオーガニックシードル。ふくよかなボディの極辛口で、まるでシャンパーニュ。魚介はもちろん赤身肉にもぴったり。
HEROUT
#2 ヴォドピーヴェッツ「ヴィトフスカ 2015」
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“天才”と呼ばれるフリウリ地方の造り手が、地中に埋めたアンフォラ(テラコッタの壺)で発酵、熟成させた白ワイン。飲み心地がいいのひと言に尽きる。
HIBANA nakameguro
電話番号 03-6452-4394
https://hibananakameguro.stores.jp/
※通販可/HIBANA nakameguro
2021.12.21(火)
Text=Noriko Wada
Photographs=Tetsuya Ito, Ichisei Hiramatsu〈cutout〉
Styling=Nobuko Nakayama
Cooperation=UTUWA
CREA 2022年冬号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。