瀬戸内の軍艦島を眺めながら、次の島へ
船に戻って先に進むと「瀬戸内の軍艦島」と呼ばれる「契島(ちぎりしま)」が見えてきました。
広島県竹原市の沖合(おきあい)に浮かぶ契島は、島全体が鉛の製錬工場に覆われている珍しい島です。その姿から、「瀬戸内の軍艦島」や「生きた軍艦島」とも呼ばれています。
野生ウサギの棲む島でほっこりタイム
次に降り立ったのは、野生のウサギに会える「大久野島」。
ここはかつて、毒ガス工場があったことから「地図から消された島」とされていましたが、現在は国立公園に指定され、野生のウサギが棲息することで知られています。
大久野島のウサギは1970年代、小学校で飼育されていた数匹が放たれ、野生化して繁殖したとされています。観光スポットとして注目されてからは外国人観光客も多く訪れるようになり、エサの量が増えるとともにウサギも激増したそう。
以前は900匹以上いたとされていますが、コロナで訪れる人が少なくなるに連れてウサギも減少。現在は約400匹まで減ったのだとか。
島を歩いていると、早速、道端の木陰で休んでいる第一ウサギ発見!
その後も、次々と茶色や白色、さまざまな毛色をしたウサギたちが。
ここにいるウサギは「アナウサギ」という種類で、巣穴を掘って暮らしているのだそう。
春には子ウサギに出会えることもあるそうです。自然の中で暮らす姿を間近で見守ることができる場所はほかにはないですよね。
島内には宿泊施設「休暇村大久野島」 があり、施設内には宿泊者以外にも利用できるウサギメニューのあるカフェ「うさんちゅカフェ」や、ウサギに因んだお土産を販売している売店「ショップUSANCHU」があります。
大久野島での滞在時間は約30分と少し短かったのですが、かわいいウサギたちの姿にほっこりしました~。
そしてまた船に戻り、下船する三原港へと向かいます。
約半日かけて、瀬戸内海の多島美を堪能してきました。船から見る島や戦艦、途中で立ち寄った島ののんびりとした情景に、旅情をそそられました。
瀬戸内しまたびライン「SEA SPICA」
運航時間:
【東向きコース】広島港 8:30~プリンスホテル桟橋 8:38~呉港 9:05~生口島・瀬戸田港 12:45~三原港 13:10
【西向きコース】三原港 13:30~生口島・瀬戸田港 13:55~呉港 17:30~プリンスホテル桟橋 17:57~広島港 18:05
料金:
【通常期】大人・小学生 7,000 円、【閑散期】大人・小学生 6,500 円、【繁忙期】大人・小学生 7,500 円(いずれも全発着港 一律料金)。
問い合わせ先:
瀬戸内しまたびライン
電話番号 082-253-5501
http://setonaikaikisen.co.jp/simatabi/cruiser/
Dive! Hiroshima
2022年広島の旅
2022.12.10(土)
文・撮影=根津香菜子
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