秋風が心地よい季節。気持ちもゆったり。旅をしたい気分が高まってきました。

 紅葉や秋祭り、収穫のよろこびなど、日本にはたくさんの美しい秋の絶景・風物詩があります。

 そんな「秋の絶景」を集めた「いつか行きたい! 『日本にしかない風景』再発見」2021年秋篇に、新たな景色を追加して、2022年版をお届けします。

 四季があり、自然の移ろいを感じられる日本。各エリアの観光の達人が選ぶ、その地に息づく秋の景色をお楽しみください。

 今回は、鳥取県観光・旅行情報サイト「とっとり旅」魅力発信担当スタッフが選ぶ、秋の風景をご紹介します。

» 日本の隠れ絶景・風物詩リスト


◆米子城から望むダイヤモンド大山

 近世初期の城郭で、かつては「山陰随一の名城」と称されていた米子城。石垣などは当時のままの美しい姿を残し、天守跡からは360度のパノラマを楽しめる。

「米子城の天守台は標高約90メートルあり、視界を遮るものがなく、大山や日本海、米子市街を一望できます。

 ここから見られる景色のなかでも、2月20日頃と10月22日頃の気象条件のいいときにのみ見られる『ダイヤモンド大山』はまさに絶景。大山の頂上で宝石のように輝く朝日と、その陽光に包まれた米子城は筆舌に尽くしがたい美しさです」(鳥取県観光・旅行情報サイト「とっとり旅」魅力発信担当スタッフ)

見ごろの時期:10月22日頃

米子城から望むダイヤモンド大山(よなごじょうからのぞむダイアモンドだいせん)

所在地 鳥取県米子市久米町
https://www.yonagocastle.com/

◆らっきょうの花畑

 鳥取県を代表する観光地である鳥取砂丘に隣接するらっきょう畑。10月下旬から11月上旬になるとらっきょうの花が一斉に咲き誇り、鮮やかな紫色の絨毯を敷いたような景色が広がる。

 「出荷量日本一を誇る鳥取県名産のらっきょうは、食べるだけではなく花を見るのもおすすめ。

 鳥取砂丘のそばに広がる広大ならっきょう畑の一面に、小さな紫色の花がそよぐ姿は、『砂丘のラベンダー』とも呼ばれています」(「とっとり旅」魅力発信担当スタッフ)

らっきょうの花畑(らっきょうのはなばたけ)

所在地 鳥取県鳥取市福部町湯山
https://www.tottori-guide.jp/tourism/tour/view/828

2022.10.17(月)
文=佐藤由樹