ウィメンズウェアとメンズウェアが融合したコレクション
2022年9月24日(土)日本時間19:30 にJIL SANDER 2023 SPRING/SUMMER MEN'S&WOMEN’Sコレクションがミラノで発表されました。
西海岸が象徴するアイディアとフィーリングが出発点だという、今回のコレクション。
注目のルックをすべてお見せします。
当日はあいにくの天候ながらも、モデルたちは傘を片手に色とりどりの花が咲くランウェイをウォーキング。
クリエイティブ・ディレクターを務めるルーシー&ルーク・メイヤー夫妻は、ワークウェアの幾何学模様とハリウッドの装いに見られるグラマラスな華やかさ、ロマン主義、現実主義など、さまざまな要素を融合させ、現代的なバランスを追求したといいます。
全体を通して登場する印象的な切りっぱなしの裾やカットは、機敏さと自信を表現しているのだとか。
ジャケットはグラフィカルに、ノーカラーもしくはゆったりとしたシングルポイントのラペルで登場。
着丈の長いスーツはクレープ・サブレ生地で仕立てられ、バルカナイズド製法を用いた鮮やかなスニーカーを合わせています。
ルックの中で何度も登場しているカラフルなスニーカーの素材には、コレクションに登場する服に使用した生地が使われており、軽くて無駄のないデザインに仕上がっています。
トレンドのチェルシーブーツは力強い印象である一方、ハイブーツやサンダルは丸みを帯びたデザインになっており、コレクションの軽快さを際立たせています。
柔らかなコットンリネン、シャープで軽いウール、立体的で繊細なニットウェア、重ね塗りされたスエードなどの様々な素材を使用することで、大胆で明るく、変化に富んでいます。
スパンコールやフェザーといった異素材のほかにも、雲形のミラーを使用したルックも注目を集めました。
ハンドバッグには、ゴールドやシルバーのねじれたチェーンでできた持ち手がつけられています。
また、イエロー、グリーン、レッド、ブラックで彩られた光沢のあるレザーを用いた大きなショルダーバッグも新しく登場しました。
今回のコレクションを通して、厳密なデザインやクラフトマンシップ、そして革新的な素材や技術へのこだわりを示したジル サンダー。
現代性と洗練の象徴に仕立てあがったジルサンダーから今後も目が離せません。
ジル サンダー
2022.10.09(日)
文=CREA編集部