私の仕事が入りそうなときはその都度、相談するようにもしています。家族との時間をしっかり取りつつ、仕事もうまくこなせるように。

――静岡と東京を行き来しながら仕事をされているんですよね。今はどのくらいの頻度で東京へ?

竹内 週3回くらいです。このくらいの頻度がベストだと思っています。それ以上になると、家庭とのバランスが取れなくなってしまうので。

 今は東京で仕事をするときが、子育ての息抜きになっていますね。子どもとふたりだけの毎日が続いていたときは、社会から切り離されている気がしていました。でも最近は、仕事のおかげで社会とつながっている実感が持てます。

――最近はバラエティ番組でお見かけする機会が増えました。

 

竹内 これまではアナウンサーという立場で、出演者の方々の邪魔にならないように番組の進行に携わっていました。だけど今は私もひとりの出演者として、「竹内由恵」というキャラクターを前面に出せるのが楽しいです。

 自分を出すようになったことで、最近は批判されることも圧倒的に増えました。ただ、私は番組を盛り上げるためなら悪役になってもいいと思っています。

 もちろん自分のことを良く思われたほうが嬉しいですけど、それよりも大事なのは、視聴者の方々にエンターテイメントとして番組を楽しんでもらうことだと感じていますし、それを目指したいです。

今はアナウンサー時代より開放的な生き方に

――ニッポン放送のPodcast番組『竹内由恵のT-Times』では、メインパーソナリティに挑戦されています。

竹内 『T-Times』では起業家や経営者の方々にお話を伺っていて、それがすごく面白いです。正直、今までは自分の業界の仕事にしか興味がなかったんです。アナウンサーとして結果を出したいという思いだけでずっと突っ走っていたので、視野が狭くなっていた。

 でも今はPodcastを通じて、いろいろな業界のお話を聞くことができています。これまで自分がいたのは、限られた世界だったことを痛感しています。

2022.10.03(月)
文=桃沢もちこ