「まさに大量出血!花火大会の最後の15分みたいにボンボンと…」 ジェーン・スー、野宮真貴らが明かした衝撃の“閉経物語” から続く

「夫に言えない」「むしろ性欲から解放されて最高」「量が増えすぎて血まみれに」など…一般の方から募集した“閉経物語”に多くの声が寄せられました。

 閉経や更年期症状と向き合う、松本孝美さん、野宮真貴さん、渡辺満里奈さん、そして堀井美香さん、ジェーン・スーさんが、自らの閉経物語を語りました。『週刊文春WOMAN2022秋号』より、一部を掲載します。(全2回の2回目。前編を読む)

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閉経して性欲とはオサラバ

 閉経は40歳のとき。子宮頸がんで子宮と卵巣を摘出、突然のさよならでした。それまで毎年子宮頸がん検診にも行き、まったく引っかかることもなく、生理が遅れたり不正出血があるということもなかったのに、40歳の誕生日を迎えて数日後、突然の大量出血。3センチを超える悪性腫瘍ができていました。転移性の強いタイプだったため子宮を摘出する以外の選択肢がありませんでした。

 やはり、今まで毎月来ていたものがなくなった寂しさや、子宮摘出をされた方がおっしゃる「男でも女でもなくなってしまったと感じる」虚しさが2〜3か月は続きました。が、PMSがひどかった私は、気持ちが常に不安定で月の半分以上をイライラしたり落ち込んだりして過ごしていたので、手術と同時に始めた骨粗鬆症防止のホルモン治療のおかげもあり、いままでの不安定さはなんだったのか⁉ と思うほど心が安定するようになりました。その結果、「エブリデイ凪」。独身アラフォーでパートナーもいない悩みや性欲からも解き放たれたのです!

 もともと私は性欲が強いほうでした。でも、特定のパートナーがいないため、年齢とともに寂しい夜の葛藤が強くなるばかり(出会いが少ない、若いときほど気軽に致せない、身体の準備も必要、致した後の疲れからの回復が遅いなど)。

 しかし、悶々モヤモヤとする性欲が、子宮がなくなったことによりウソのようになくなったのです! いまはおひとり様人生も悪くないなと。煩悩の1つが減ったことにより少しだけ生きやすくなった気もします。(ハゲのセミプロ・43歳)

2022.10.01(土)
text:Izumi Karashima