古民家でしみじみ味わう畑に囲まれたイタリアン

◆ナチュラルワインとJIMIな料理  VITA(ナチュラルワインとジミなりょうり  ヴィータ)

“中川村の鹿肉とシシ肉のパテ・ド・カンパーニュ”。清流で摘んだクレソンもご馳走。グラスワインは770円～。
“中川村の鹿肉とシシ肉のパテ・ド・カンパーニュ”。清流で摘んだクレソンもご馳走。グラスワインは770円～。
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　上伊那郡中川村は南アルプスの西側で、清流と深い緑に囲まれている。

ブドウ畑を前に、種田さん夫妻。
ブドウ畑を前に、種田さん夫妻。

　店主の種田(おいだ)大輔さん夫婦は、岐阜県大垣から移り、2021年秋から古民家での営業を開始。

右端はオリジナルワイン“Cuvee vita” 4,500円、同じ中川村の「南向醸造」で造り、畑でできたブドウもこちらで委託醸造する予定。千曲「ラ・フェルム・ヨダケン」のTOUT 5,200円も。
右端はオリジナルワイン“Cuvee vita” 4,500円、同じ中川村の「南向醸造」で造り、畑でできたブドウもこちらで委託醸造する予定。千曲「ラ・フェルム・ヨダケン」のTOUT 5,200円も。

　広い敷地では畑を耕し、鶏を飼い、ついにはワイン用のブドウも育て始めた。

　店名の“JIMIな料理”は、地味であり滋味。

“焼きトマトの自家製パスタ”はトマトをじっくり焼き、「旨みを爆発させる」というソース。
“焼きトマトの自家製パスタ”はトマトをじっくり焼き、「旨みを爆発させる」というソース。
“ビーツのポタージュ”。塩尻市洗馬のビーツを玉ネギと併せ、深い甘みを感じる。料理はすべて3,850円～のディナーコースから。
“ビーツのポタージュ”。塩尻市洗馬のビーツを玉ネギと併せ、深い甘みを感じる。料理はすべて3,850円～のディナーコースから。
ブドウの搾りかすを天然酵母に。名物のパンは毎日3～4種類が登場。
ブドウの搾りかすを天然酵母に。名物のパンは毎日3～4種類が登場。

　既に近隣から愛されている2人が地元素材を使って作るイタリアンはしみじみと優しく、近隣住民や遠方からの客を喜ばせる。

念願の鶏。とれたての卵は手打ちパスタにも使う。
念願の鶏。とれたての卵は手打ちパスタにも使う。

　時空を超えたような里山で、幸せな気分に浸れる場所。

緑に囲まれたこの看板が目印。
緑に囲まれたこの看板が目印。

ナチュラルワインとJIMIな料理  VITA(ナチュラルワインとジミなりょうり  ヴィータ)

所在地　長野県上伊那郡中川村大草2483
電話番号　090-4088-2302
営業時間　11:30～15:00、17:00～20:00(最終入店)
定休日　月・火曜
http://bistrovita.g3.xrea.com/
※要予約。

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料理人の世界に浸る

2022.09.05(月)
Text＝CREA編集部
Photographs＝Nanae Suzuki

CREA Traveller 2022 vol.3
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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