かつて桑の木やリンゴの木を育んだ長野の大地に、今一面に広がるのはブドウ畑。盛り上がりを見せる東信・南信の地で、気鋭の造り手たちが醸すワインに出合えるワイナリー&レストランを訪ねた。

 上田や東御を中心とした東信州に注目のワイナリーが続々と誕生する一方で、茅野・伊那などその南に美味しい店が集まっている。長野ワインも楽しめる、噂の美食エリアへ。

 今回は注目のレストランを5軒ご紹介。


ローカルの魅力をイタリアンと融合

◆カエンネ

 茅野から蓼科方面へ。勇大な八ヶ岳を望む別荘地にある一軒家リストランテだ。

 扉を開けると、迎えてくれるのは勢いよく上がる薪窯の炎。

 臼井憲幸シェフはイタリア、東京で修業後、妻の実家がある長野に移ったが、食材や伝統的な調理法のポテンシャルにすっかり魅了されている。

 新鮮な野菜や肉が手に入るのはもちろんのこと、地元の酒蔵の麴を使っての生ハム造りや、名産の寒天のアレンジも。

 多くの客は県外からという注目のガストロノミー。

カエンネ

所在地 長野市茅野市豊平字東嶽10222-25
電話番号 0266-75-1129
営業時間 12:00~12:30(最終入店)、18:00~18:30(最終入店)
定休日 ​木曜、不定休
https://caenne.com/
※要予約。

2022.09.05(月)
Text=CREA編集部
Photographs=Nanae Suzuki

CREA Traveller 2022 vol.3
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

日本のワインとご馳走に心躍る テロワールを訪ねて Terroir  Journey!

CREA Traveller 2022 vol.3

日本のワインとご馳走に心躍る テロワールを訪ねて Terroir Journey!

特別定価1,500円 (税込)

「CREA Traveller」2022 vol.3の特集は、「日本のワインとご馳走に心躍るテロワールを訪ねて」。日本には、その土地を訪れなければ出合うことのない美味や風景、文化があります。その風土だからこそ育まれた“土地の恵み・テロワール”は多彩で趣深いもの。唯一無二の味に出合う旅へ、ご招待。