かつて桑の木やリンゴの木を育んだ長野の大地に、今一面に広がるのはブドウ畑。盛り上がりを見せる東信・南信の地で、気鋭の造り手たちが醸すワインに出合えるワイナリー&レストランを訪ねた。
上田や東御を中心とした東信州に注目のワイナリーが続々と誕生する一方で、茅野・伊那などその南に美味しい店が集まっている。長野ワインも楽しめる、噂の美食エリアへ。
今回は注目のレストランを5軒ご紹介。
ローカルの魅力をイタリアンと融合
◆カエンネ
![突き出しは地元の銘酒「真澄」の麴を使って自然熟成させたクラテッロ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/7/1280wm/img_0772028ce46a4025e99c8350d778fcd8123942.jpg)
茅野から蓼科方面へ。勇大な八ヶ岳を望む別荘地にある一軒家リストランテだ。
![贅沢な空間が広がる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/4/1280wm/img_c4eb2931cacbc536b145577a02510c7c284807.jpg)
扉を開けると、迎えてくれるのは勢いよく上がる薪窯の炎。
![臼井シェフ。カウンターをメインに営業。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/c/1280wm/img_8c20e89b2fc777aee24015180688c5a7109633.jpg)
臼井憲幸シェフはイタリア、東京で修業後、妻の実家がある長野に移ったが、食材や伝統的な調理法のポテンシャルにすっかり魅了されている。
![メインの羊は信州新町「峯村牧場」のサフォークを薪焼きで。味の濃いアスパラやイチジクの発酵ペーストを添えて。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/6/1280wm/img_761396b1bef37cfbb9cc6035a3d7742f129316.jpg)
![前菜から、熟成した信州大王イワナと、トマトの発酵エキス、カブ、ナメコを地元の寒天で寄せる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/5/1280wm/img_05e9519ef90a02755bd821caf779ab55152120.jpg)
新鮮な野菜や肉が手に入るのはもちろんのこと、地元の酒蔵の麴を使っての生ハム造りや、名産の寒天のアレンジも。
![八ヶ岳のマスは10日間熟成して炙る。キュウリエキスと高原レタスで覆い、白菜の花を添える。すべてコース 10,000円~の一例。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/c/1280wm/img_0c5e0d784722886275cce1b7311b6ba2156213.jpg)
多くの客は県外からという注目のガストロノミー。
![「原山農園きふたと」「ファンキー・シャトー」「テール ド シエル」など完売ワインに出合えるかも。長野県産ワインはボトル 4,500円~。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/e/1280wm/img_2e69cad30b97152deb58ead7cdf6dad678375.jpg)
カエンネ
所在地 長野市茅野市豊平字東嶽10222-25
電話番号 0266-75-1129
営業時間 12:00~12:30(最終入店)、18:00~18:30(最終入店)
定休日 木曜、不定休
https://caenne.com/
※要予約。
2022.09.05(月)
Text=CREA編集部
Photographs=Nanae Suzuki
CREA Traveller 2022 vol.3
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。