かつて桑の木やリンゴの木を育んだ長野の大地に、今一面に広がるのはブドウ畑。盛り上がりを見せる東信・南信の地で、気鋭の造り手たちが醸すワインに出合えるワイナリー&レストランを訪ねた。
今回はワインに加えて、豊かな自然と温泉も楽しめる「扉温泉 明神館」をご紹介。
長野県の食の魅力をワインとともに表現
◆扉温泉 明神館(とびらおんせん みょうじんかん)
![渓谷の緑に包まれる立ち湯。立った姿勢で温泉に浸かると足に水圧がかかり血行が良くなると言われている。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/b/1280wm/img_fb4d5d11c9d1e11445612924b1332e37202105.jpg)
「扉温泉 明神館」は豊かな自然と温泉、そして創業当時から地産の食材を使った料理に定評がある宿だ。
![「扉温泉 明神館」の料飲統括部長兼ソムリエの栗原政志さん(右)、取締役兼総料理長の田邉真宏さん(左)。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/5/1280wm/img_e5b6e4069597e68c2716485712eac72389012.jpg)
「土地の食の魅力を伝えるのに県産ワインは欠かせません」と話すソムリエの栗原政志さん。
この6~7年の間で県産ワインへの注目も高まり、その個性や特徴が現れてきたと、3年ほど前から品揃えを充実させてきた。
![フレンチコースで登場する信州デギュスタシオンコース全5種類の一例。5,500円~。「ファンキー・シャトー」の“ストラトキャッセ”や、「マンズワイン」の“ソラリス”、「楠わいなりー」のリースリングなど人気のワインが並ぶ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/4/1280wm/img_84172ab09b18ffd1058523ba0626229b95887.jpg)
長野県の各エリアの土壌の特徴を写した繊細なワインは、県産ならではの食材の持ち味をシンプルに引き出す田邉真宏シェフの香り高い料理としっくりと馴染む。
![シェフが惚れた黒曜石水で育てた信州キャビアと山菜の一品。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/d/1280wm/img_6dcffe7983ea9e7fd5caeb3864c2a128105208.jpg)
![スペシャリテの原木椎茸のテリーヌ“原点”は、カツオや鶏などの出汁で作ったソースで登場。「シャトー・メルシャン リヴァリス」“北信左岸シャルドネ2019”と合わせて。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/1/1280wm/img_9120852cceacaa7a141c00d18f7a7d7069828.jpg)
![“塩釜/花”。コールラビを塩釜焼きに。アカシアの花とスナップエンドウのつけ合わせと一緒に。ワインは安曇野「ルミリュウ」“ポラリス メルロー”。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/8/1280wm/img_48dc15f00f6570390445feb0727dc52d279705.jpg)
ハウスワインは「ル・ミリュウ」「サンサンワイナリー」のもの。
県産ワインの魅力に浸り、リラックスした休日を過ごせる。
![2019年の改装で登場した「然」シリーズの部屋。シーリーのベッドが設らえられた59平米以上の客室。それぞれに趣の違う露天風呂を完備。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/6/1280wm/img_96a410dff0d6aa62a5904c61cfa285ac119603.jpg)
![重厚なロビー。奥のサロンには県産ワインをグラスで楽しめるサーバーがある。1,800円~。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/a/1280wm/img_ead7c90a248e64254da6fde2971640dc326034.jpg)
扉温泉 明神館(とびらおんせん みょうじんかん)
所在地 長野県松本市入山辺8967
電話番号 0263-31-2301
客室数 43室
料金(1名) 然 SPA Living 49,500円~、プライベート癒し風呂付和室 38,600円~(ともに1室2名利用、2食付き)
https://www.tobira-group.com/myojinkan/
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
目指すは、ワイン通が魅了される
注目の生産地、東信州「長野へ」
Column
CREA Traveller
文藝春秋が発行するラグジュアリートラベルマガジン「CREA Traveller」の公式サイト。国内外の憧れのデスティネーションの魅力と、ハイクオリティな旅の情報をお届けします。
2022.09.01(木)
Text=Misa Yamaji
Photographs=Asami Enomoto
CREA Traveller 2022 vol.3
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。
この記事の掲載号
RANKING
- HOURLY
- DAILY
- WEEKLY
- MONTHLY