この記事の連載

 のっけることで生まれる、新たなおいしさ。フードライターの白央篤司さん、ごはん同盟のしらいのりこさんが「のっけて、食べる」楽しさを、毎日交互にレシピ付きで綴っていきます。

 きょうの当番は、しらいさん。

» きのうのレシピ「ポーク玉子のっけごはん」


vol.50 松山あげの卵とじ丼

松山あげの卵とじ丼。
松山あげの卵とじ丼。

 愛媛県松山名物「松山あげ」。乾燥した油揚げです。しばらくお味噌汁に入れて楽しんでいましたが、今日は卵とじ丼で。

 乾燥してるだけあって汁の吸いっぷりが良く、ジュワッとした食感はクセになります。ほんとおいしい……。

 3カ月ももつそうですが、もうあっという間になくなりそう。もっと買ってくればよかった……。旅先でのお買い物はこういう後悔がつきまといます。

松山あげ。左から、きざみ 236円、大判 220円/程野商店
松山あげ。左から、きざみ 236円、大判 220円/程野商店

■材料(1人分)

・卵:1個
・松山あげ:ひとつかみ
・玉ネギ(スライス):1/4個
・小松菜、にんじん薄切り:少々
・ごはん:適量

A
・出汁:1/2カップ
・薄口醤油:大さじ1
・みりん:大さじ1
・酒:大さじ1

■作り方

(1) 小さめの鍋にAを入れる。沸騰したら卵以外の材料をすべて入れ、ひと煮立ちしたら、溶き卵を流し入れ、蓋をしてお好みのかたさになったらごはんにのっける。

 今日はたまたま小松菜とにんじんがあったので入れましたが、なければないでOKです。出汁もなければめんつゆを水でのばしたものでいいですし。卵とじはあんまり気負わず気楽にささっと作りましょう。

 白央さんから教えて頂いたこの「松山あげ」。どうやって食べたらいい? って聞いたら「味噌汁!」と力強くご返答頂きました。普段のお味噌汁がググッとおいしくなりますよ。

おいしいもののっけ隊(隊員2名)

白央篤司(はくおう あつし)

「暮らしと食」がテーマのフードライター。日本各地のローカルフードに詳しい。著書に『自炊力』(光文社新書)など。オレンジページやメトロミニッツなどでコラム連載中。
https://www.instagram.com/hakuo416/


しらいのりこ

お米料理研究家。米農家出身の夫、シライジュンイチと共にごはん好きの炊飯系フードユニット「ごはん同盟」として、美味しいご飯の炊き方やお米の料理、ごはんに合うおかずなどのレシピ考案を行う。
https://linktr.ee/shirainoriko

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Column

のっけて、食べる

のっけることで生まれる、新たなおいしさ。フードライターの白央篤司さん、ごはん同盟のしらいのりこさんが「のっけて、食べる」楽しさを、毎日交互にレシピ付きで綴っていきます。

2022.09.02(金)
文・撮影=しらいのりこ
イラスト=二村大輔