アクティビティも充実! 水辺の草花散策やプールでのエクササイズ。

 温泉旅行と言えば、のんびりと湯に浸かるのが定番ですが、台湾ではちょっぴり様子が異なります。温泉浴はもちろんのこと、「アクティビティもしっかりと楽しみたい!」というゲストが多く、そういったリクエストにも応えています。

 ここではさまざまなアクティビティが用意されており、朝の気功ストレッチから始まり、この地に暮らすタイヤル族の伝統的な織物作りなどを体験できます。

 「沐暑リゾート滞在プラン」には、さらに特別なアクティビティが用意されています。一つは、1日目の夕食後に体験できる「風の晩酌」という粋なサービス。

 これはプールの浅瀬に設けられた特別席に座り、水に足をつけながら、スパークリング日本酒とおつまみを楽しむという企画。ひんやりとした水と風が心地よく、夏場でも涼しく感じるはずです。晩酌後にもう一度、湯に浸かるのもよいでしょう。

 そして、早朝には「水の巡礼」というアクティビティがあります。これは「ウォーターガーデン」を庭師の方が案内してくれるというプログラムで、水辺や水中に育つ亜熱帯の草花を紹介してくれます。

 自然の渓流をいかした庭園には、150種もの植物が生育しており、原生種は100種類近くあると言います。五葉松や二葉松といった台湾特有の樹木が聳え立つほか、この時期には野薑花(ジンジャーリリー)や蜘蛛百合(アンテリクム・リリアゴ)、カラーなどの花が水辺を彩っています。

 ちなみに、各部屋の浴室で使用された温泉はろ過された後に庭のせせらぎに流されており、環境に配慮したシステムとなっています。

 このプランでは、散策後に水辺の植物を使ったテラリウムを作ることもできます(ただし、検疫の関係で日本への持ち込みはできません)。

 庭師の方によれば、亜熱帯気候の植物は繁殖力が強く、すぐに繁茂してしまうため、3人の庭師が毎日こまめに手入れをしているとのこと。これにより、絵画のような美しい庭園が保たれています。

  「沐暑リゾート滞在プラン」には、プールで催されるアクアティックエクササイズもあります。こちらは呼吸法とストレッチを組み合わせたプログラムで、新陳代謝をアップすることができ、体温調整も期待できます。

2022.08.02(火)
文=片倉真理
撮影=片倉佳史/星のや グーグァン(料理長写真)