「暑いですね」という挨拶を交わすのにも飽き飽きとしてきた今日このごろ。でも、この酷暑はもうしばらく続きそう……。そこで今回は、涼を感じることができる旅を提案する。

 「王道なのに、あたらしい。」をコンセプトに掲げる星野リゾートの温泉旅館ブランド、界では、冷たいもので暑さをしのぐという昔から伝わる知恵を現代流にアレンジ、かき氷と湯上がりのビールで涼やかにもてなす。


【ご当地かき氷2022】

●氷にも器にも深いこだわり

 界では、2017年より旬の食材を用いたシロップやソースで地域の魅力を表現する、「ご当地かき氷」を提供している。2022年1月にオープンした界 ポロトの「メロンかき氷」が加わり、今年は全18種類のかき氷をラインアップする。

 食材だけでなく、界 津軽では津軽びいどろの器、界 箱根では箱根寄木細工のトレーなど、器まで楽しめるかき氷も用意。氷専門店が作る雑味のない「純氷」を用いるほか、身体を冷やしすぎないように足湯を用意するなど、健やかな納涼体験を提供する。

 以下、4つの拠点のかき氷を紹介したい。

【界 ポロト】メロンかき氷

 北海道・白老温泉の界 ポロトでは、北海道の夏の味覚であるメロンのシロップを使ったメロンかき氷を用意。朝晩の大きな寒暖差がある環境で育つメロンは糖度が高く、芳醇な香りが特徴だ。

【界 津軽】りんごかき氷

 青森のフルーツといえばりんご。界 津軽ではりんごのソースと、りんごの甘酒を使用したかき氷を提供する。この地方の伝統工芸品である津軽びいどろの器も、清涼感の演出にひと役買っている。

【界 松本】ワインかき氷

 松本市に隣接する塩尻の桔梗ヶ原は長野ワインの産地。界 松本では、約50種類の桔梗ヶ原ワインを取り揃えている。その中から、フルーティな味わいのコンコード種のワインをシロップに仕立てた。

【界 霧島】しろくま

 鹿児島名物のひとつが、しろくま。練乳をかけて、さくらんぼやみかんなどのフルーツ、あずき豆をトッピングしたしろくまは、どこか懐かしい味で、子どもの頃の幸せな夏休みを思い出させる。

「ご当地かき氷2022」概要

期間 開催中~2022年8月31日(水)
時間・場所 施設ごとに異なります
料金 かき氷無料
ポータブル足湯セット(ポータブル足湯、タオル) 1人 1,000円(※4)
※4:足湯が敷地内にある施設(界 川治、界 伊東、界 別府)以外で提供
予約:各施設1日2組(1組2名まで)限定3日前までにWEB予約にて受付(※5)
※5:事前に宿泊予約が必要です
https://www.hoshinoresorts.com/

2022.07.27(水)
文=サトータケシ