いよいよ夏本番というこの時期、久々につけてみたエアコンがうまく動かない……というのはよくある話ですが、これに並んでもうひとつよくあるのが、エアコンを操作するためのリモコンが壊れていたり、行方不明になっていて、エアコンの操作そのものが行えないトラブルです。

 こうした場合の解決策として、純正のリモコンを調達する以外に、さまざまなメーカーのエアコンに対応したサードパーティ製の汎用リモコンを購入するという選択肢があります。1000円台から入手できるため、リモコンの故障・紛失時だけでなく、いざという時のための2つ目のリモコンとしてキープしておくのも悪くありません。

 こうしたサードパーティ製の汎用リモコンは、Amazonなどではさまざまな製品が販売されていますが、国内メーカーブランドの製品に限定すると、オーム電機かエルパ、おおむねこの2社のどちらかの製品に行き着くことがほとんどです。

 今回は両メーカーの汎用リモコンのうち、Amazonでもっとも売れ筋とみられる製品を購入し、どんな仕組みなのか、また純正リモコンとはどこが違うのかをチェックしていきます。

 

さまざまなメーカーのエアコンに対応する汎用リモコン

 これら汎用リモコンは、各社のエアコンのリモコン信号のデータを本体内に保存しており、該当のエアコンを指定するだけで使えるようになります。個々のボタンにリモコン信号をひとつずつ割り当てるといった面倒な作業は必要なく、機種さえ特定できればすぐに操作が可能になります。

 今回購入したオーム電機「OAR-N12」とエルパ「RC-36AC」は、設定方法はほとんど同じです。まず最初に、メーカーごとに指定されたボタンを押しながら「運転/停止」ボタンを押します。すると画面に数字が表示されますので、ボタンを繰り返し押しながら、エアコンが反応するまで、この数字を順番に切り替えていきます。

 この数字はメーカーごとの設定コードで、「パナソニックであれば10番台」「シャープは20番台」といった具合に、メーカー別にまとめられています。例えばエアコンがシャープ製であれば、20番台の設定コード、つまり21~29番までの数字を順番に切り替えつつ、どの設定コードだとエアコンが反応するかを確かめるというわけです。

2022.07.18(月)
文=山口真弘