メイクアップ
マスカラの命は意外に短い?
メイクアイテムの消費期限も、同じく未開封で3年以内。「とくに気をつけたいのが“マスカラ”です。キャップがゆるいと揮発しますし、ブラシに付着した皮脂やまつ毛がボトル内部でマスカラ液の劣化を促す場合も。目元はデリケートな部位なので、硬くなったり香りに変化を感じたら使用を中止して」(藤井さん)。同時に数本のマスカラを使っている人は、使用頻度の低いものにご用心!
パウダー系は表面の“テカリ”に注目を
アイシャドウなどの“粉モノ”は、開封後もずっと使えそうな気がするけれど……? 「最近の粉体はとても柔らかく、チップやパフを通して皮脂を吸着すると表面が固まったりテカテカする場合があります。こうなるとふんわりした肌なじみは叶いません」(藤井さん)。つまり“使えはするけど、本来の美しい発色は叶わない”ってこと。さらに、「同じ色でも質感はシーズンごとに進化していきます。数年前のカラーを使うと“古くさい印象の顔”になることも」(藤井さん)。1年以上前のコスメは、お別れしたほうが良さそう!?
口紅やグロスはつねに清潔に
「油分の多いリップも開封後に注意が必要です。少々汗をかく程度なら使えますが、色や香りが変化したらサヨナラすべき」(藤井さん)。唇に直接触れるものだけに、製品自体や付属チップの衛生にも心配りを。「万一食品がついたまま放置すると、雑菌の繁殖や変質の要因になる場合があります。開封済みコスメは長期保存を避け、使用後本体やチップを軽く拭いておきましょう」(住友さん)。
分離したファンデは混ぜれば使える?
使いかけのリキッドファンデやグロス、しばらく放っておいたら分離しちゃった! コレってまだ使えるの?
「香りに少しでも異変を感じたら使用は中止してください」(住友さん)。かき混ぜてみて一見元通りに見えた場合も、発色やフィット感が新品の頃とは違う可能性が。“使えなくもないけれど、商品本来のキレイは叶わない”と心得て。
2011.08.25(木)
text:Namiko Uno
photographs:Toru Kometani
styling:Yuka Oshima