ペットたちにとっても過酷な日本の夏…どう過ごす?

 夏は、人間に限らずペットとして暮らす犬や猫にとっても体調不良に陥りやすい季節です。おうち時間の増加によりペットを迎える家庭が増えたいま、ペットにとっての最適な生活環境を改めて考える必要があるのではないでしょうか。

 そこで今回は、これから訪れる「夏」のお留守番についてのよくある疑問について、愛玩動物飼養管理士1級を保有するペットショップ勤務歴10年の筆者が解説します。毎年必ず訪れる夏を、愛犬・愛猫といっしょに快適に過ごすために、ぜひ参考にしてみてくださいね。

外出時のエアコン設定はどうしたら良い?

 外出時には、エアコンのスイッチを切って出かける方も多いのではないでしょうか? しかしこの行動は、愛犬・愛猫が熱中症になる危険を高めてしまいます。

 日本気象協会のプロジェクト調査によると、熱中症になったタイミングとして「お散歩の時間」に次いで「室内で過ごしているとき」が2番目という結果に。エアコンをつけたまま出かけてあげることは、愛犬・愛猫が快適にお留守番するための重要なポイントであるといえます。

 設定温度は26~28度を目安とし、部屋の大きさなどを考慮した上で調節して外出しましょう。暑さが厳しい時間帯のみタイマーで冷房のON・OFFを切り替えるよりも、エアコンをつけっぱなしの状態でキープしたほうが、効率的に快適な室温を保つことができます。

 また、カーテンを閉めて室内に入り込む太陽光を遮断することも、室温の上昇を抑えるコツです。エアコンの効きが良くなり、電気代節約にも効果的ですよ。

2022.05.29(日)
文=永山 花