部屋の湿度も心配……。除湿のポイントは?

 夏場の室内で快適に過ごすためには、湿度管理も重要なポイントです。環境省では、熱中症の危険度を判断する数値として暑さ指数(WBGT)を定めています。

WBGTの計算式

暑さ指数(WBGT)=気温の効果(1割):湿度の効果(7割):輻射熱の効果(2割)

 ちなみに輻射熱とは、日差しを浴びた際の熱や地面、建物などから出ている熱のことです。また、計算式を見ていただけるとおわかりになるかと思いますが、湿度と熱中症とのかかわりは実に7割を占めており、関係がいかに深いものなのかが分かります。

 部屋の湿度が65%以上になると、人だけでなく愛犬や愛猫も熱中症になるリスクが高まります。湿度は、45~65%になるように、除湿器やエアコンの除湿(ドライ)機能を使って調節しましょう。

 ただし、エアコンの除湿機能を使う際に気をつけていただきたいポイントが1つ。エアコンによっては、除湿と同時に弱い冷房がONの状態となる場合があります。除湿機能には温度設定がないものが多く、そのまま稼働させ続けると必要以上に室温が低下してしまうことも。廊下につながるドアをあけておくなど、部屋の温度が低くなりすぎないようにするための工夫も大切です。

2022.05.29(日)
文=永山 花