「テレビでは案外チャランポランに描かれていますが、重要なところでは流石という表情をします。あの時代、流人の頼朝と運命を共にするということは大変な決断だったと思います。頼朝を『神輿』としても政子の婿だけではない何かを語る日を楽しみにしています」(72・男性)

「初代執権のはずが、何とも愛らしい人物像。演じている坂東彌十郎さんの魅力によるところも大きいのではと思います」(55・女性)

「一見、情けない親父殿に思わせて、実は意外に腹の据わった大物。テレビで見慣れない坂東彌十郎さんが良い味出されています」(63・女性)

「頼朝を支えた人物の中で、一番人情味にあふれたごく一般の武将に思える。嫡男の魂胆により、頼朝を匿うことになり、温情を与えたにもかかわらず、無能呼ばわりされており、親戚筋からも馬鹿にされているが、そのキャラクターにより周りに盛り立てられる得な人物である」(56・男性)

「運命に流されて、時に足掻くが、命じられても武田に行かず隠れるとか、頼朝を待たずに逃げるとか、人間臭くいい加減な男なのだが、いざ、戦になると前に立って部下を鼓舞する姿はリーダーとして頼もしい」(65・男性)

「こういう“おじさん”はいつの世にもいるな、と可愛げのあるリアルなキャラクターになっている。演者の人間性がにじみ出ている」(66・女性)

「坂東彌十郎演じる北条時政のおとぼけキャラが物語に緩急をつけてくれてコメディ要素を入れてくれるので堅苦しくなく見られる。今後はどんなおとぼけをしてくれるのか? 楽しみです」(46・男性)

「べらんめえ口調だし、頼りなげにも見えるけど、一族を大切にし、信念を貫く一面もある時政を彌十郎さんが素敵に演じていらっしゃいます。上背もあり歌舞伎の発声もあって武将の恰幅が良い」(60・女性)

「坂東彌十郎さんが演じる北条時政の優柔不断さが絶妙に妙演。普段は頼りない一面があるのに、大事な時な芯の通った大黒柱、今後の活躍が楽しみです」(33・女性)

2022.05.15(日)
文=「文春オンライン」特集班