「全体的に上品(に見える)武家社会の中で、唯一粗暴で荒々しく、知的さより腕っ節で勝負している雰囲気が素晴らしい。微妙な痩せ方や目つき」(45・男性)

「いい意味でコントみたいなこの大河ドラマ。その中で、東映の実録やくざ映画の中のキャラみたいな佐藤浩市の凄みが展開を引き締める。暴力的言動、昼間から酒ばかり喰らってる無頼漢。大阪の十三か京橋にいそう」(59・男性)

「これまた濃い演技をする役者で、坂東武者が体現されており、いかにもこのような人物だったかのような錯覚を起こさせてくれる」(74・男性)

 

7位 後白河法皇(西田敏行)

 強大な権力と権威を持ち、源平の武士たちと渡り合った後白河法皇は、木曽義仲に幽閉されて頼朝に助けを求めたかと思えば、義経を取り立てて頼朝と仲たがいさせたりと、時代を動かす影のキーパーソンでした。そんな「中世きってのトリックスター」と言われる役柄を、西田敏行が熱演しています。

「生霊として、頼朝の前に現れるのが三谷脚本らしいと思った。大河ドラマに何本も出演している西田さんの演技力はさすがだ」(52・女性)

「白河・鳥羽に続き、院政で実権を掌握して、天皇以上の権力者となった後白河法皇ではあったが、武力で政権を築いた平清盛には頭が上がらず、平家に替わる政権を模索しているところの、その役柄になりきっているところが超魅力的であると存じております」(67・男性)

「まさにこの時代のフィクサーともいえる表に裏に廻らす計略が面白い」(71・男性)

「頼朝の夢枕に立つ場面がコミカルで面白い。西田敏行の力の抜け加減を表現する三谷幸喜の真骨頂だと思う」(39・男性)

「画面に映るだけでものすごいインパクトがあり、あまりにも怪しすぎる」(43・女性)

「西田敏行さんのキャラクターに尽きる! 面白さと野心とソツがない感じが素敵です」(49・男性)

「朝廷の権力者としての振る舞いに興味があります」(48・男性)

2022.05.15(日)
文=「文春オンライン」特集班