情感溢れる食まわりの写真撮影で活躍中のフォトグラファー、ローラン麻奈さん。フランス人のローラン・ファビアンさんと5年前に知り合い、結婚。築60年の古民家で暮らしています。

 そんな麻奈さんに充実した時間を送るのに役立つフランス仕込みのレシピ2点を教えてもらいました。


アペロタイムは手軽でおいしいレシピが一番

 なんとアペロタイムに2人で平らげる量がこちら。作るのはレバーペーストとナスのフライだけ。切り方や盛り方次第で、充実のひと皿に。

 バゲットなどのパンは必須。ソシソン・セック(フランスのドライソーセージ)の薄切りや、ペーストと楽しむ。ソシソンは日本人のようにちびちび食べるのではなく、アペロタイムに1本全部なくなるのだとか。

 グラスには、「ピノー・デ・シャラント」。フランスのシャラント地方はコニャックの名産地で、こちらはコニャックを添加した酒精強化ワイン。

 アペロタイムには鶏のレバーペーストがぴったり。これさえあれば、後は買ってきたものを並べるだけで贅沢なアペリティフが完成します。

◆鶏のレバーペースト

●材料(出来上がり400~500g分)

・鶏レバー:260~290g
・玉ねぎ:中1個
・コニャック:大さじ2
・無塩バター:90g
・塩:小さじ1/2

●作り方

(1) 鶏レバーを冷水で洗い、ハツをはずす。大きめに切り分け、白い筋、脂肪、血管を取り除く。

(2)玉ねぎを薄切りにして鍋に敷き詰める。(1)のレバーを中央に埋めるようにして加える(レバーが鍋肌についていると焦げるため)。

(3) (2)にコニャックを回しかけ、中火にかける。沸いてきたら弱火にし、玉ねぎがくたくたになってきたら、全体を返してレバーに火を通す(蓋はしない)。厚めのレバーを切ってみて火が通っているのを確認し、火を止める。玉ねぎから水分が多く出ているようであれば、強火で水分を飛ばす。

(4) ミキサーにバターを入れてから熱々の(3)を入れ、なめらかなクリーム状になるまで攪拌する。最後に塩を加えて攪拌し、好みの塩加減に味を調える。

(5) 温かいうちに耐熱容器に移し、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やし固める。

2022.04.12(火)
Text=Mika Kitamura
Photographs, Food coordinate & Styling=LAURENT Mana

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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