美容ライターの増本紀子さんが、季節の変わり目ならではの美容のお悩みをスパッと解決。今回は、爪と手にまつわるお悩みをセルフケアで解消する方法を紹介します。


 春先は、湿度の低下や紫外線量の増加に伴い、乾燥悩みが増えてしまう時期。顔はもちろんですが、冬場は手袋で守られていた手もとも、無防備になり、太陽の光と風にさらされてカサカサになってしまいがちに。

 実は、意外と人に見られているのが、手もと。かさつき、ささくれ、ひび割れた爪では、いくらスタイリッシュにしていても、魅力は半減。「手もとに年齢は現れる」ともいいますし、冬だけではなく、こまめなケアを心がけたいもの。

 ネイル&ハンドケアは、とにかく習慣化することが大事! 私は、家の鍵を置いているスペースにハンドクリームを置き、出かける前になじませています。

 さらにネイルオイルは、リビングのソファエリアに置いて、動画を見ながらケアしています。

 この春からは、ケアをくせづけて、一年中、なめらかな手&爪を手に入れませんか?

 ネイリストの今村道子さんに聞くセルフケア法と、おすすめのネイルオイル、ハンドクリームをご紹介します。

美のプロ直伝のネイルケア法

爪周りのトラブルを防ぐネイルオイルでのケアを習慣に!

 そもそも、ネイルオイルにはどんな効果があるのでしょうか。

「割れ、縦ジワ、ささくれ、二枚爪などの爪周りのトラブルを防いでくれる役割があります。爪の根元であるネイルマトリックス(爪母)を中心に、爪周りと、長い場合は爪裏にも塗りましょう。

 なじませたら、マッサージで刺激を与えると、血行が良くなって乾燥しづらく、健康な爪を育てることにも繋がります」(今村さん)

 ネイルオイルを使うタイミングは?

「手洗いの後など、手が清潔な状態がマスト。特に、水仕事の後は、油分が取られて乾燥しやすいので、ぜひ。

 一日何回でも塗るのがおすすめですが、特に就寝前は、ネイルオイル&ハンドクリームをセットで使いましょう。オイルを浸透させ、クリームでフタをするイメージです」(今村さん)

 会社のデスクや洗面台、キッチン、ベッドサイド、リモコンと一緒に、など、目につくところに置くのが、ケアを続かせるコツ。

“老け印象”を与えないためのケアは、ハンドクリームで!

 実はきちんと知らない、ハンドクリームのなじませ方。基本は?

 まず、片方の手の甲に適量をのせ、手の甲同士を合わせてのばして、それから手のひらで両手になじませましょう。

 指の根元から先に軽く引っ張ったり、回したりとマッサージをしながら、最後に手首にもなじませて終了です」

 ベタつくのが嫌だからと使わないのはもったいない! さらになじみをよくする裏技は?

「お風呂上がり、顔のスキンケアで化粧水をなじませた後、手もとにも化粧水をつけるのがおすすめです。ハンドクリームだけのときより、より浸透し、しっとり仕上がります」

 特に水仕事の後は必ず行い、しっとりうるおった、しなやかな手を目指しましょう。

お話を聞いたのは……
今村道子さん

渋谷区のネイルサロン「SOLMANI」主宰。地爪の健康を保ちながらジェルネイルを楽しむことを提案。スタイリッシュなネイルデザインにも定評がある。
Instagram @solmani_jp

2022.03.26(土)
文=増本紀子