お洒落の1ピースであるヘアスタイルは、ファッションの印象を大きく変える部分です。その反面、ヘアスタイル次第で全体の印象がチグハグになってしまうこともあります。お洒落に苦手意識を持っている女性の方に、比較的トレンドに左右されにくい、ヘアスタイルの“普遍的なコツ”をご紹介します。

 では、お洒落なヘアスタイルになるためには、まず何をすればいいのか?

レディースがお洒落になる第一歩は……

 レディースのヘアスタイルをお洒落に見せる第一歩は、「艶」です。ドレスやアクセサリーなどの艶は、キレイで高級な印象を与えることができます。

 例えば、レディースのフォーマルなドレスには、艶やかで柔らかい生地をたわませた「ドレープ」が用いられることが非常に多いです。シルクなどに表れる“波打つような艶”は、洗練された雰囲気を生むからです。

 艶はヘアスタイルにおいても大事なポイントです。艶やかな髪は「わざわざ手をかけている」ように見え、パサパサの髪は手入れを怠って「意図せずそうなってしまっている」ように見えやすいのです。

 ハードなパーマスタイルなど、艶を必要としなくてもカッコいいヘアスタイルは存在しますが、コレは上級者向けなので、この記事ではおいておきましょう。では、髪の毛の「艶」はどうしたら生まれるのか?

髪の毛の「艶」ってなんだ?

「艶」とは、「反射して見える光」のことです。

「光」は、“面”に反射して光ります。真っ直ぐな“面”であればあるほど跳ね返って明るく光る一方で、“凸凹”があればあるほど乱反射してしまい、光って見えません。

 同じように、髪の毛においても“直毛”であればあるほど髪の毛は反射して光り、“ウェーブ”があればあるほど光は失われます。アジアンビューティーの象徴とされる黒髪ストレートヘアは、アジア人特有の“ウェーブのない”髪質によって艶やかに見えています。

 

 ですが、先述したドレスの「ドレープ」は、しわが寄っても光って見えています。これは生地自体の“キメが細かい”からです。シルクのようにツルツルの生地は、“凸凹”に動いても、糸一本に至るまでツルツルなので、光って「ドレープ」します。

2022.03.09(水)
文=操作イトウ