初対面からマスク、という人付き合いも増えはじめたこの頃。顔が見えにくい関係性で、相手に自分の印象を残すのは“髪”。
口コミやネットに情報は氾濫しているけど、実際は何が正しいの? ヘアケアのプロに見解を聞きました。正解を知ってヘアケアをすればツヤ髪への道のりも遠くない!
髪と頭皮、ヘアケアにまつわるQ&A
ヘアケアの正解って? コーセー スキンケア研究室で実際に多くの髪を見てきた木内愛海さんの見解を教えていただきました。
よさそうなものをやみくもに取り入れるよりも、正解を知ってお手入れをはじめる方が、効率よくツヤ髪に近づける!
Q:髪のエイジングは何歳ぐらいから?
A:30代後半からが多い印象。その前にケアをはじめると効果的
「女性は、出産前後で髪質の変化を実感する方も多いです。30代後半になると白髪も増えはじめ、併せてパサつきやツヤのなさ、うねりなどの悩みも増えるようです」
Q:太い髪と細い髪、より傷みやすいのは?
A:太い髪は乾燥しやすく、枝毛にも要注
「細い髪の方が傷みやすいイメージがありますが、太い髪も、その硬さにより枝毛や切れ毛、パサつきが起こりやすい傾向にあります。細いとツヤが出にくいという印象も間違い。髪の内部がみっちり詰まっていて、面が整っていれば細くてもツヤは出ます」
Q:自宅でのトリートメントはサロンのものより効果が低い?
A:使い方次第。製品に表示された時間をおくことが大切
「サロンで専門の機器と併せて使うことで高い効果を発揮するトリートメントもありますが、ホームケアでも効果的にダメージを修復することはできます。トリートメント剤を髪1本1本にしっかり浸透させ、製品に表示された時間おくことが大事です」
Q:シャンプーはやっぱり“ノンシリコン”がいい?
A:適量のシリコンは、むしろツヤ髪の味方
「補修能力が高いものの重くて髪に蓄積しやすいタイプのシリコンを過剰に配合したヘアケア剤を毎日使うと、髪や頭皮に蓄積してしまうという研究結果があるのは事実です。ただし、今の市場にそういった製品は少ないと思います。適量のシリコンは、シャンプー時の指通りをよくし、補修効果も発揮してくれるというメリットがあります」
Q:頭皮の健康状態のチェック方法は?
A:分け目を細かく変えて色をチェック
「分かりやすいのは色。青白い頭皮は健康で、赤いと炎症が起きています。黄色はその中間です」。赤い時はシャンプーを低刺激で保湿力の高いものに替えて。乾燥していると炎症が起こりやすいので、保湿効果のある頭皮美容液をプラスするのもおすすめ。
Q:“湯シャン”が髪にいいって本当?
A:人による。大事なのは皮脂や汚れを落とすこと
頭皮の乾燥を防ぐためにはシャンプーを使わずお湯で洗うとよい、という説があるものの、実際のところは……?「シャンプーを使わないと皮脂が残りやすく、酸化してにおいやトラブルの元に。シャンプーで落として清潔に保ち、頭皮の保湿ケアをする方がベターです」
●教えてくれたのは…
木内愛海さん
コーセー スキンケア製品研究室
コーセーの研究所で、主に髪や頭皮といったヘアケアの研究や製品開発を担当。実際に多くの髪を見てきたヘアケアの専門家。
マスク姿に清潔感を宿す
「ツヤ髪」のつくり方
2021.07.12(月)
Composition=Mari Otsuka
Photographs=Yuya Shimahara
Hair & Make-up=AYA(LA DONNA)
Styling=Miyu Irie
Model=Akari Abe
この記事の掲載号
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