2004年、赤外線通信機能搭載で通信期が到来
◆「かえってきた! たまごっちプラス」
1998年以降、しばらく後継モデルの発売をしていなかった「たまごっち」シリーズですが、2004年3月、「かえってきた! たまごっちプラス」で約6年ぶりの新機種を発売。この機種で追加されたのが赤外線通信機能でした。
それまでは自分の“たまごっち”のお世話のみで遊びが完結していましたが、他の人の“たまごっち”とツーしん(通信)することで友達になったり、お土産を交換したり、ゲームをしたり、恋愛結婚をして2世を誕生させることもできるように進化したのです。
同年11月には、“たまごっちプラス”の第2弾「祝ケータイかいツー!たまごっちプラス」が発売。携帯電話との通信機能が追加されるとユーザーが中高生まで拡大し、第2、第3ブームを巻き起こします。
その後も、2005年4月には初代「たまごっち」を3分の2のサイズにした「ちびたまごっち」や、2005年7月には「祝ケータイかいツー! たまごっちプラス 赤いシリーズ」など様々なシリーズが発売されました。
なかでも特筆すべきなのは、2005年11月に発売された“たまごっちプラス”の第3弾「超じんせーエンジョイ! たまごっちプラス」(以下エンたま)でしょう。これまではごはんをあげたりうんちを流したり、お世話をするのがメインだった「たまごっち」ですが、このシリーズでは、“たまごっちの人生”が選べるようになります。
なんと“エンたま”には、学校の先生や医者、警官など20種類の職業が用意されていて、好みの人生を選択できるのです。しかし、どんな人生になるかは生まれながらに持っている特性と、このシリーズから導入された「かしこさ」「オシャレさ」「やさしさ」の3種類で構成される「ガッツポイント」次第。育成玩具として登場した「たまごっち」ですが、“エンたま”以降の機種では、自分だけの“たまごっち”に成長する面白さがどんどん追加されていくことになります。
2022.01.15(土)
文=やはゆうあ/A4studio