みなさんは「たまごっち」を覚えていますか?

 1996年11月に卵型の携帯型育成玩具としてバンダイから発売された「たまごっち」。社会現象になるほどの大ブームを巻き起こし、発売から約2年半で、全世界累計販売個数が4000万個を超えるほどの大ヒットを記録しました。

 そんな「たまごっち」、2021年11月で発売から25年となり、周年イヤーを迎えています。

 初代は画面がモノクロで限られたお世話しかできませんでしたが、昨年11月発売の25周年モデル「Tamagotchi Smart」は初のウェアラブル型に。液晶はタッチパネルになっており、そのスペックの進化には驚かされます。

 さて、かつて「たまごっち」で遊んでいたという人も、自分が持っていた当時のモデル以外のシリーズに詳しい方は少ないのではないでしょうか。そこで今回は、25年間で発売された「たまごっち」の歴代モデルを、その時代のターニングポイントごとに振り返っていきましょう。

※記事上のデータは全て2021年12月28日時点のものです。
※画像はすべてバンダイの商品です。/©BANDAI


1996年に発売開始、初代の育て方は8モード

◆初代「たまごっち」

 「たまごっち」が発売されたのは1996年11月23日。当時のトレンドリーダーだった女子高生にターゲットを絞り、仕様やデザインを決定しました。手のひらにすっぽり収まるサイズでありながら、持ち主のお世話具合で多様に成長する、本物のペットのような愛らしさが話題になりました。

 初代の「たまごっち」は今とは違い画面はモノクロで通信機能もなく、育て方は食事・電気・ごきげんアップゲーム・注射・トイレ・チェックメーター・しつけの8モード。遊び方は今と比べるとシンプルでしたが、しかし携帯ペットという目新しさが反響を呼び、社会現象に。

 そんな「たまごっち」にオス・メスの概念を取り入れたのが、初代発売から約1年後となる1997年12月発売の「たまごっちオスっち」「たまごっちメスっち」。このシリーズではアダルトっち(おとな)まで育てたオスとメスを、ゲーム機本体同士を繋げることで結婚させることができ、子どもを産んでくれるようになりました。後継機では2世の誕生や、遺伝子引き継ぎ機能などがありますが、それらの先駆けとなったのがこのシリーズというわけです。

 その後も「森で発見!!たまごっち」「やさしいたまごっち」「サンタクロっちのたまごっち」など、初代モデルの発売開始から2年半の間に9機種を発売し、全世界で4000万個以上の売り上げを記録する大ヒット商品に!

2022.01.15(土)
文=やはゆうあ/A4studio