まだまだ残暑厳しい毎日ですが、パティスリーやホテルからクリスマスケーキのお知らせが届くシーズンがやってきました。
その先陣を切っているのが、ピエール・エルメ・パリ。毎年華やかで、夢のようなストーリーを持つ、2021年、クリスマスコレクションを展開します。
気分は少しだけ冬のフランスへ。さっそくコレクションの内容をご紹介しましょう!
テーマは「レヴリ アンフィニ」(果てしなき夢想)
コレクションにはテーマとストーリーを持たせるピエール・エルメ。今回のクリスマスコレクションでは、奇想天外! 無限に広がる夢やファンタジーの世界に私たちを誘ってくれます。
イラストレーターとしてクリエイトに参加したサフィア・ワレスさんは、大の読書家であり、さまざまな物事を「調べる」のが大好きな女性。「庭園」「浮雲」をモチーフに、輝く空の雲と花々が生い茂る庭園を夢想します。
パッケージやケーキの装飾に、そういった意味を見つけ出してみてください。
見た目も味も食感にもうっとり
テーブルの主役はクリスマスケーキ
毎年、予約受付からすぐに売り切れてしまうものも多いピエール・エルメ・パリのクリスマスケーキ。
「パティスリー界のピカソ」と呼ばれるピエール・エルメ氏のクリエイションは、いろいろあった今年の最後を飾る特別な夜にぴったり。
サイズやフレーバーもいろいろ揃っているので、シチュエーションで選べます。
◆ビュッシュ オリジーヌ
フランスのクリスマスといえば、ビュッシュ・ド・ノエル。今年は、ファン待望のチョコレートベースのビュッシュが登場します 。
チョコレートとほかの素材を組み合わせるのではなく、カカオの香りを目いっぱい引き出し、余韻はうっとりと長いのが特徴。
とろりとしたガナッシュ、しっとりとしたチョコレートのビスキュイ、フルール・ド・セル入りのチョコチップにサブレと、ピエール・エルメ・パリらしい、複雑な食感も併せ持ちます。
側面には「浮雲の花」を。トップには「接吻の花」「氷片の花」と名付けた2種類の浮雲を配して。大人も子どもも夢中になりそう。
◆フロコン チーズケーキ イスパハン
ピエール・エルメのシグニチャ―、イスパハンがチーズケーキに! キュートなピンク色のドームのベースはローズの香りのベイクドチーズケーキで、ライチとフランボワーズのコンポートが入っています。
バラの上品な香りがするチーズケーキに、鮮やかな酸味のコンポートがアクセントです。3種類の浮雲とふんわりとのった食用バラの花びらがなんとも軽やかで、夢見る気分に。
◆エトワール ジャルダン ド ラトラス
昨年誕生した、神秘の形「へプタグラム(七芒星)」と、2年前にマカロンで登場したはちみつとレモン、オレンジフラワーの組み合わせ「ジャルダン ド ラトラス」のフレーバーが合体。
「ジャルダン ド ラトラス」のイマジネーションは、モロッコの王様の庭園を改装したマラケシュのホテル「ラ・マムーニア」から。神秘的なフォルムと奥深い甘さと自然の酸味を一度に味わって。
◆チーズケーキ セレクト クール メレ
小ぶりなサイズで、2~3名向きのスモールラグジュアリーな世界観。ベイクドチーズケーキにいちごとルバーブのコンポート、パッションフルーツ風味のビスキュイも味のアクセントになっています。
トップはシンプルですが、実は小さなハートの集合モチーフ。愛情いっぱいの小さなクリスマスディナーに。
◆ノマド フレーズ ピスターシュ
ピスタチオのおいしさを幾重にも重ねた、香ばしくて自然な甘さ。ピスタチオ風味のサブレ、ダコワーズ、クリームに、いちごのコンポートとピスタチオ風味のマスカルポーネチーズクリームをしぼっています。
◆フロコン アンヴィ
コレクションの中でもとりわけスペシャルな深紅の花びらケーキです。表面を飾っているのはもちろん本物の食用バラの花びら。フラワーアーティスト東信さんとのコラボレーションで実現しました。
中には、ビスキュイ・アマンドにバニラとスミレ風味のマスカルポーネクリームとカシスのコンポートを重ね、とろけるようにリッチな味わいです。
2021.09.03(金)
文=CREA編集部