2019年12月に退院。それから1年半後の今年4月、日本選手権で、池江は出場した4種目すべてで優勝。日本代表選手に選ばれる。
「ここで勝つって、どれだけすごい人間やねん! 璃花子のアスリートとしての才能、そして人間力にただただ圧倒されるばかりでした。本当に考えられないことでした。プールに復帰してから、わずか1年。まだ身体も元に戻っていないのに、日本のトップに返り咲くなんて……。復帰したばかりの時期に出場したレースから見守ってきたので、衝撃的でした。インタビューで涙ぐむ璃花子の姿を目の当たりにして、私も思わずウルっとしてしまいました」
8月10日発売の月刊「文藝春秋」9月号では8ページにわたって吉田氏の手記を掲載する。そこでは中学時代から選手・人間として池江はいかに成長したのか、復帰後から東京五輪までの道程についても詳細に明かしている。
2021.08.12(木)
文=「文藝春秋」編集部