東京オリンピック・パラリンピックがついに開幕。

 私たちのハートを鷲掴みにするのは、アスリートたちの熱い挑戦、そしてそれを支える無駄のないマッスルボディ!

 そこで今回は、アスリートたちの筋肉の秘密と、その憧れボディに一歩近づくトレーニング法を、パーソナルトレーナーの佐藤 豊さんにうかがいました。


池江璃花子選手に学ぶ「背中の筋肉」の大切さ

 白血病の告白から、誰もが驚く回復力でオリンピックの舞台へ復帰した池江璃花子選手。

 専門はバタフライと自由形ですが、東京オリンピックでは女子400メートルリレーと女子400メートルメドレーリレーにエントリー。

 まずは2021年7月24日(土)午後9時15分から出場予定の女子400メートルリレーの予選にて、活躍が期待されています。

 競泳選手の特長としてよく挙がるのが、「広い背中」と「がっしりとした肩」。池江選手の背中や肩回りも素晴らしい筋肉をしています。バタフライで圧倒的な強さをほこる池江選手は、背中や肩回りのトレーニングをとても大切にしているそうです。

 池江選手が得意とするバタフライは、両腕を大きく動かし水をかき分けながら泳ぐダイナミックなフォームが特徴。

 そのバタフライの泳ぎで活躍する筋肉は大きく3つ。①首から肩甲骨あたりまで伸びる「僧帽筋」、②背中の大部分を占める「広背筋」、そして③肩の「三角筋」です。

 これらの筋肉は背中や腕を動かすときに必要な筋肉で、とくに僧帽筋は「肩こり筋」とも呼ばれ、スポーツをしない人にも関係が深い筋肉なのです。

2021.07.24(土)
文=佐藤 豊