——これなら、レンズが少し濃いめでも軽やかに見せることができそうですね。

子どものサングラスを選ぶときに気を付けたいこと

——大人が日傘やサングラスで紫外線対策をしているのに対し、子どもは無防備でいいのだろうかと心配になることがあります。とくにこれから夏休みに入り、外出や外遊びの機会も増える時期です。

田中 そうですね。世界保健機構(WHO)の発表によると、「人は18歳になる前に一生のうちに浴びる紫外線量の約50%を浴びている」と言われています。長時間屋外にいるときは何かしら対策をされたほうがいいですね。つばの広い帽子に加え、メガネやサングラスも選択肢のひとつです。お子さんに選ぶ場合は、安全性を第一に考えていただければと思います。

——具体的にはどんな点をチェックしたら良いのでしょうか。

田中 たとえば、フレームの素材が丈夫かつ、しなやかであるかどうかという点。活発に動いて転んでしまったり、乱暴に取り扱ってしまったときでも壊れにくく、顔に傷がつきにくい素材や作りであることが重要です。同じくレンズも耐衝撃性の高いものだとより安心でしょう。

——たしかに、サングラスはメガネ以上にアクティブなシーンで使うことが多いので、安全性は重要ですね。

田中 もうひとつがフィッティングのしやすさです。ずり落ちやすく鼻メガネになってしまうと、目的である眩しさや紫外線カットの役割を十分に果たせません。お顔に沿ったカーブのフレームをきちんとした位置で掛けることで、上部や横からの光の侵入をカットすることができます。加えて、レンズはあまり暗過ぎないもので、視界を確保してあげるようにしてください。

まずは気軽にトライを

田中 普段眩しさをそこまで感じていなくても、「掛けてみたら目がとてもラクになった」とおっしゃる方も少なくありません。サングラスというと夏のイメージがありますが、太陽高度の低い秋冬や夕方もじつは眩しさを感じやすく、紫外線が直接目に入りやすいと言われています。

2021.07.27(火)
文=伊藤美玲