次第に日射しの強さを感じるようになってきた今日この頃。眩しさ&紫外線対策に加え、お洒落も叶うサングラスをもっと気軽に取り入れてみませんか?
今回はサングラスを掛けることで得られるメリットについて、アイウェアセレクトショップ「G.B.Gafas SHIBUYA」の漆畑博紀さんに話を伺いました。「サングラスにはちょっと抵抗が……」なんて敬遠していては、もったいないですよ!
目から入る紫外線が日焼けの要因に
――欧米では多くの人が日常的にサングラスを掛けていますが、日本ではまだまだ少ない印象です。
漆畑 多くの欧米人は瞳の色素が薄いので、そもそもサングラスを掛けないと眩しいという違いがあります。とはいえ眩しさを感じていなくても、日射しを浴びていれば目は紫外線によるダメージを受けているんです。
――眩しさに強くても、決して紫外線に強いわけではないと。
漆畑 そうですね。紫外線量は春から急増するので、夏前から何かしら対策をされたほうが良いでしょう。紫外線によるダメージは、白内障や加齢黄斑変性症、翼状片などさまざまな眼病の原因になると言われています。
また、肌に日焼け止めを塗っている人は多いと思うのですが、じつは目から入る紫外線も肌の日焼けの要因になると言われています。そうした美容面の対策にも、サングラスは有効です。
――眼病だけでなく、肌にまで影響があるんですね。日焼け止めや日傘でしっかり日焼け対策をしているつもりでも、目からの紫外線で日焼けをしてしまってはもったいないですね。
UVケアは眼鏡でもOK!?
漆畑 日頃から目の紫外線ケアをしたいという方は、じつはUVカットがされているレンズであれば眼鏡でも対策になるんです。
――紫外線カット効果は、レンズカラーの濃度に比例するわけではないんですね。
漆畑 はい。紫外線は目には見えない波長の光。一方、眩しさの原因となっているのは、目に見える可視光線です。そのため、サングラスの着用が難しいシーンでは、UVカット眼鏡を掛けるというのもありでしょう。ただし、眩しさ対策としてはサングラスの方が格段に効果的です。
――「眩しさ対策になる」という点が、眼鏡との大きな違いですね。
2021.05.14(金)
文=伊藤美玲
写真=平松市聖