田中 無彩色であるグレーは、クセがなく普段のコーディネートにも取り入れやすいカラーです。視界についても色調が変わることなく眩しさを抑えられるので、初めての方でも使いやすいでしょう。ブラウンもベーシックな印象で、こちらは視界のコントラストを高めてくれる効果があります。

 カラーによって見え方に特徴があるので、試着の際は鏡で見た目をチェックするだけでなく、外の景色を見てみるなど視界のチェックもしてください。眼鏡店であれば、レンズカラーを変更することもできます。

——フレームは気に入ったけど、レンズカラーがちょっと……、といった場合には好きなカラーに替えられるということですね。

田中 はい。サンプルのレンズから好きな色をお選びいただけます。メガネフレームにカラーレンズを入れることもできますし、紫外線によりレンズのカラー濃度が変化する調光レンズや、眩しさの原因となる自然光の乱反射をカットする偏光レンズなどの機能レンズにすることもできます。同じカラー濃度でも偏光レンズはフロントガラスの反射光や水面のギラつきを抑え、クリアな視界が得られます。

マスク着用時にも怪しく見えないデザインは?

——現在はマスクが必須となり、サングラスを合わせると不審者のような見た目になりかねません。マスクに合わせるなら、どのようなサングラスがよいでしょうか。

田中 マスクにより口元が隠れている状態で目元まで隠れてしまうと、やはり威圧感が出てしまいますよね。そのため、目元が透けるものを選んだほうが良いでしょう。カラー濃度が50%ぐらいであれば目元が完全に隠れず、眩しさもある程度しっかり抑えられます。もちろんそれより薄ければ、さらに軽やかな印象です。

 

——フレームのデザインについては、どうですか。

田中 クリアカラーのフレームなら、目元を軽やかに見せてくれます。透け感のあるプラスチック生地を使ったものですね。肌の色を透かすので、マスクと併用しても重たい印象になりません。現在トレンドのデザインなのでお洒落に見えますし、バリエーションも豊富です。

2021.07.27(火)
文=伊藤美玲