●カワセミ

 長いくちばしと青い背中、胸腹には鮮やかな彩りが。通年、公園の池などで見られる。水面を低く飛びながら、「ピッチー」と自転車のブレーキ音のように鳴く。

●イソヒヨドリ

 頭から胸・背中は青、腹は赤褐色。本来は海辺の崖地に生息するが、都心の高い建物や駅周辺、公園にも通年いて、人懐っこい。鳴き声は、非常に美しい。

●カワラヒワ

 大きさや体型がスズメそっくりだが、飛ぶと翼の黄色が鮮やかでよく目立つ。植物の種を食べるため、くちばしは太め。高い木のこずえや街路樹などに生息。

●オナガ

 黒い頭に、翼から長い尾にかけてのブルーグレイが美しいが、実はカラス科。公園や住宅地などで通年見られる。カラスのようなにごった鳴き声をしている。

Attention

地面にいるヒナは拾わず、そっとしておいて! 親鳥が必ず見守っています。

菅原貴徳さん(すがわら たかのり)

写真家。11歳から野鳥撮影を始める。東京海洋大学、ノルウェーの大学で海洋学を、名古屋大学大学院で海鳥の生態を学んだのち、写真家に。著書に『鳴き声から調べる野鳥図鑑』(写真・文一総合出版)、『図解でわかる野鳥撮影入門』(玄光社)など。

2021.07.22(木)
Text=Kaori Akiyama
Photographs=Takanori Sugawara

CREA 2021年夏号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

ちょっとだけアウトドア

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