◆暮らしの達人05

森かおるさん(料理家/「Relish」主宰)
信楽焼の器ほか3点

取り分けスタイルの料理に活躍

 「大きい皿」というお題で、3つ挙げてくれた森かおるさん。作る料理によって、使いたくなる皿がそれぞれあるようです。

 まずは信楽焼の白い器。

「サイズは30センチ。直火にかけられる、やや深めの器です。水餃子などをたっぷり盛って、ここから取り分けたりしています」

 次は「たち吉」の28センチの器。

「ちょっと地味めな根菜のおばんざいも、華やかに見せてくれます。ほかに、卵の入ったポテトサラダや洋風のおかずにもよく合いますね」

 そして、陶芸家・脇山さとみさんの40センチの長皿です。

「25年前に購入した、脇山さとみさんの初期の頃の器です。揚げたてのコロッケや唐揚げなどの素朴なメニューから、アジアンテイストのお料理まで、ずっと変わらない現役です」

 味わい深く、作り手の顔が見えるような大きな長皿。使い心地の良さはもちろん、使う人の心を惹きつける魅力があるからこそ、25年間スタメンの座をキープしています。

Column

暮らしのプロの“スタメン”食器

モノ選びの達人でもある暮らしの達人は、ふだんどんな食器を使っているの? なかでも出番の多い“スタメン”アイテムについて聞いてみました。サイズ? 形状? 手触り? 頻繁に使用する理由にも注目です。

2021.06.17(木)
文=前中葉子