有機栽培の霧島茶、薬膳カルチャー、おしゃれな木工クラフトも見逃せない
![山林に囲まれた茶畑。自然豊かな環境に適したお茶づくりが行われている。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/4/1280wm/img_548604028ca22be9396afdf08bfa121e212122.jpg)
![「霧島」の名の由来となった霧深い気候と寒暖の差は、茶葉の栽培に好適。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/a/1280wm/img_9afa6a055034edafd598e4e3dde21ce2181844.jpg)
「茶いっぺ、飲んでいっきゃんせ」――お茶でも飲んでゆっくりしていきませんかという、茶どころ鹿児島らしい昔ながらの挨拶です。とりわけ霧島は、全国的に有名な茶の産地。
訪ねたのは霧島山の標高200~300メートルに茶畑を持つ「ヘンタ製茶」。茶畑のほとんどが山林に囲まれているため、他所の作物栽培の影響を受けることなく、有機栽培ができるとか。こうした生産者の話を聞きながら購入する茶は、一層味わい深いものになるはずです。
![昔ながらの釜煎り製法を体験させてもらった。まずは蒸した茶葉を釜煎り。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/1/1280wm/img_212819cbab978398506d4dcaeb8e98da164643.jpg)
![釜炒りした茶葉をざるに移して手で転がし、もみながら、水分を取っていく。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/f/1280wm/img_5ffcadf73cb78bf8e7ab2264ec7e76d6220070.jpg)
![最後は「竹ボテ」と呼ばれる道具に広げ、下から熱を当て、よく乾燥させて出来上がり。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/3/1280wm/img_13036a10320142c1c128478e31a8e77c279855.jpg)
ヘンタ製茶では、茶農家の在り方や、茶の作られる工程を多くの人に知ってほしいという思いから、小中高生を招いて茶摘み体験や工場見学などを開催。旅行者用のプログラムも予定されています。
![JR九州のクルーズトレインななつ星で提供されている特上有機煎茶、霧島有機抹茶など、自慢の茶が揃う。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/c/1280wm/img_fc545aec584bde77381f067f1a3917ac243438.jpg)
ヘンタ製茶
所在地 鹿児島県霧島市牧園町下中津川1052
電話番号 0995-77-2777
※訪ねる場合は要予約
https://www.henta.co.jp/
![色とりどりのハーブやスパイスが整然と並ぶ、ラボのような「薬膳小町」。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/2/1280wm/img_622f9b70618f7bc3d200f388692639e2155704.jpg)
ハーブ(薬草)やスパイスを中心とした薬膳素材の専門店「薬膳小町」。店内の工房では、国際薬膳師の資格を持つ店主・永峯真一さん自ら薬膳素材の調合・焙煎を手掛け、普段の暮らしに取り入れやすい形で薬膳を提案しています。
![バジル、ミント、レモンバームなど、さまざまな効能を持つハーブの苗も販売。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/0/1280wm/img_c0941ebc1207513e5661d723a5ef94ca233131.jpg)
![オリジナルブレンドのハーブティーバッグ。「リラックス」「リセット」など目的別に選べる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/5/1280wm/img_25d1b83ab51c80858717551bbaafc002145234.jpg)
例えば、ハーブティーバッグやボトルドティー、薬膳シロップ、薬膳粥やカレーの料理キット、フレーバーソルトなど。いずれも体調や体質に合わせて選べるようになっており、希望すれば、心身の悩みに合わせた食事法などのアドバイスもしてくれます。
霧島の温泉でリラックスした体を、薬膳で健康に導く。そんな気持ちのいい連携が生まれるスポットです。
![霧島山麓の自社農園で、農薬不使用で栽培しているにんにくは人気商品のひとつ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/b/1280wm/img_ab7d4d3c23e3b38f07ac14bd6e28bf0e134629.jpg)
![料理の味を引き立てるミックスソルト。ネーミングも楽しい。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/6/1280wm/img_6601ccc5af1503531bb65ca3f34c1ef0108192.jpg)
![「薬膳カルチャーの発信」をコンセプトに2019年オープン。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/1/1280wm/img_d1f7a12f208093a69b982ffea820ee99251072.jpg)
薬膳小町
所在地 鹿児島県霧島市牧園町宿窪田1983
電話番号 0995-76-1185
営業時間 10:00~17:00
定休日 日曜
https://www.yakuzen-komachi.jp/
![暮らしの器や服飾品など、使い勝手がよく美しい手仕事に出会える「gallery shop & cafe Mono.」。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/3/1280wm/img_d30d26d915860d8a9314ea4be342678e135422.jpg)
![店舗入口からの眺めがこちら。晴れていれば桜島がど真ん中に見える最高のロケーション。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/c/1280wm/img_8cd5113325558bf3604139008e2a2c23158433.jpg)
「gallery shop & cafe Mono.」に並ぶ商品は、店主の榮美雪さんが実際に使い、作り手に会い、本当におすすめできるものだけをひとつひとつセレクト。鹿児島県内の作家ものが約半分を占めています。
暮らしの器から、花器、アパレルなど、多岐にわたる商品構成は、見ているだけでも楽しく、実際に使ってみたくなるものが多々あります。
![木製の一輪挿し(FUQUGI/鹿児島)、再生瓶のビーカー(F/style/新潟)、吹きガラスのグラス(森永豊/鹿児島)など。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/6/1280wm/img_d6821c3bafd01652e707dae23bf5d4be114675.jpg)
店内の一角はカフェスペースとなっており、器を使う楽しさを伝えています。旅先で出会う手仕事の品はまさに一期一会。心に響くものがあれば迷わず手に入れる、が鉄則です。
![霧島の地鶏卵を使った自家製プリン。ドリンクセット 890円。プレートは高田かえ作。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/6/1280wm/img_7643ed71f819c72ba389736747835b28114526.jpg)
![クリーミーなバスクチーズケーキ。ドリンクセット 890円。プレートは児玉修治作、マグは井内素作。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/6/1280wm/img_b697a71cb307e6b30c216b592a4f0a3e117343.jpg)
![四角い窓に切り取られた霧島高原の風景はまるで一枚の絵のよう。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/7/c/1280wm/img_7c160efbe285d61bf5220b007271456c69437.jpg)
![隣には、榮さんの夫・大貴さんが手がける木工ブランド「FUQUGI」の工房がある。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/3/1280wm/img_a3e890439d4c2fff9525755564cc5dbc201429.jpg)
gallery shop & café Mono.
所在地 鹿児島県霧島市牧園町持松2108-128
電話番号 090-3922-1756
https://www.monoum.com/
はるかに桜島を見渡し、湯浴み小屋でうるおう宿「界 霧島」。神話の舞台でもあるこの地には、独特の歴史と文化が息づき、自然に添った暮らしがあります。五感を開放して満喫すれば「帰りたくない」というより「また訪れたい」場所になるはず。ゆるやかで濃密な時間をぜひ体験してください。
星野リゾート 界 霧島
所在地 鹿児島県霧島市霧島田口字霧島山2583-21
電話番号 0570-073-0118(界 予約センター)
宿泊料金 2名1室利用時 1名 28,000円~(夕・朝食付き)
客室数 49室
チェックイン 15:00/チェックアウト 12:00
アクセス JR霧島神宮駅より車で約15分、鹿児島空港より車で約45分
https://kai-ryokan.jp/kirishima/
●Wi-Fiあり
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
Column
ディスカバリーのその先へ 星野リゾートで体験する、新しいニッポンの魅力
日本全国、その土地土地の魅力合わせた宿泊提案をする星野リゾート。その星野リゾートでの宿泊体験を通して、日本の魅力を再発見してみませんか?
2021.06.09(水)
文=伊藤由起
撮影=鈴木七絵