●火の通りが完璧な牛ステーキ完成!

 さて、それではこのハイテク調理器を使って、ワンランクアップのブランチを目指して調理を開始!

 鍋に本体を設置し水またはお湯を入れます。この時、40度くらいのお湯からはじめると、水を入れるよりも時間が短縮できるのだそう。

 次にガイドブックに記載のある加熱時間基準表を参考に時間と温度を設定。表には、牛、ラム、豚、ジビエ、鶏といった肉の種類に応じた加熱温度と時間が記載されています。ほかの食材を加熱する場合は公式レシピサイトなどを確認しましょう

 知識のないまま適当にやってしまうと食中毒などの危険性が高くなることもあるので、この加熱基準表の温度や時間はきっちり守ることが大事。

 いつもは適当料理の私もきっちり確認をしながら調理を進めていきますよ~。

 今回は厚さ15ミリの牛肉を使ってステーキにしようと思います。科学的にいうと、お肉が最もやわらかくなるのは55〜58度辺りとのことなので、温度は58度で時間は1時間45分に設定。

 水が規定温度になるまでの間にお肉の下準備をします。

 用意したのはステーキ用の牛リブロースを約300グラム。いつもよりちょっとお高い肉……失敗は許されません。塩と黒胡椒で下味を付けた牛肉を耐熱仕様の真空パックの袋に入れ空気を抜きます。袋に入れるとき、食材を複数重ねるのはNGなのでご注意を。

 音が鳴ったら水が規定温度に達した合図なので、真空パックの袋に入れた牛肉を投入! すると、水圧で袋の空気が更に抜けてゆきます。食材が浮き上がったり、水位が低くて水面を出ていないかもチェックし、問題がなければあとは時間が経つまでほったらかしに。

 音が鳴ったら完成です。袋から肉を取り出したら、バターをひいたフライパンで表面に香ばしさが出る程度に焼き目を入れます。う~んいい匂い~~!

 ドキドキしながら切ってみると…おぉ~と思わず声が漏れてしまいました。

 見事なミディアムレア状態で美味しそう仕上がっているではありませんか。これを自分で作れたなんて感動です。

 肉の旨みが詰まっていてやわらかく、とってもジューシー。普通に焼くとどうしても外側が固くなりがちですが、低温調理ではそういったムラがありません。

 いつもフライパンで焼くときは火を通し過ぎて肉を固くしがちなのだったのですが、今回はほったらかしでこのクオリティ。「BONIQ2.0」なんとおそるべし。

 一定温度を保つのは家庭ではなかなか難しいですが、これは設定するだけでOK。しかも手軽かつ安全に作れるんですから、人気になるもの納得の調理家電です。

 今回はステーキを作ってみましたが、次はもっと厚みのある肉を使ってローストビーフに挑戦してみようかな。

2021.06.05(土)
文・写真=伊藤綾乃(Five Star Corporation)