海外旅行が難しい今は、日本の魅力を深掘りする、またとないチャンスです。そこで、47都道府県の観光の達人に、知る人ぞ知る、その土地自慢の風景を教えてもらいました。

 日本のそこかしこに、思わず息をのむような素晴らしい風景が広がっています。この先の旅の候補地に加えてみませんか?

 今回は、写真映え間違いなし! のどかな風景の中で、レトロな電車と花畑や桜並木との美しいコラボが見られる絶景スポットを特集します。


◆群馬県

わたらせ渓谷鐵道 神戸駅の花桃

 群馬県桐生市の「桐生駅」から栃木県日光市の「間藤駅」まで、渡良瀬川沿いの約44キロメートルをつなぐ鉄道、わたらせ渓谷鐵道。

 神戸駅では、春になると約300本の花桃が咲き乱れ、クラシカルな車両との競演は、カメラマンにもファンの多い絶景だ。

 窓ガラスのないトロッコ列車からの桜鑑賞も大人気。

わたらせ渓谷鐵道 神戸駅の花桃(わたらせけいこくてつどう ごうどえきのはなもも)

所在地 群馬県みどり市東町神戸891
https://www.watetsu.com/

◆千葉県

小湊鐡道 飯給駅

 市原市の五井駅から大多喜町の上総中野を結ぶローカル線、小湊鐡道。昭和感の漂う駅舎や、モーンアイボリーとファイアーオレンジのレトロかわいい車両、また、乗車すれば里山ののどかな風景を楽しめるとあってファンも多い。

 藤本壮介氏設計の「世界一広いトイレ」があることでも知られる、小湊鐡道の飯給駅では、春になると、桜と菜の花と車両が織りなす絶景に出会うことができる。

小湊鐡道 飯給駅(こみなとてつどう いたぶえき)

所在地 千葉県市原市飯給943-3
https://www.kominato.co.jp/train/station/itabu/index.html

◆静岡県

天竜浜名湖鉄道 桜木駅~原谷駅の桜並木

 天竜浜名湖鉄道(通称:天浜線)は静岡県の西部を走る単線の鉄道。

 「コトコトとのどかな日本の原風景の中を走る天浜線の春のイチオシは、桜木駅から原谷駅の区間です。

 桜木駅の周辺や、いこいの広場駅から原谷駅あたりまで続く桜並木など、3.9キロの区間で車窓の中から咲き誇る桜を楽しむことができます。

 自転車で颯爽と桜並木を駆け抜けるのもおすすめです」(「ハローナビしずおか」PR担当スタッフ)

天竜浜名湖鉄道 桜木駅~原谷駅の桜並木(てんりゅうはまなこてつどう さくらぎえき~はらのや)

所在地 静岡県掛川市富部、本郷
https://www.tenhama.co.jp/

2021.05.04(火)
文=CREA編集部