眠っている間に腸内環境を整えてイライラ撃退!?
いい眠りで日中のパフォーマンスを上げていくためには、物事をポジティブに捉えて行動できるメンタルも大切です。
その鍵を握るのが、腸です。自律神経のリラックスを司る副交感神経が優位な状態で眠りにつけると、腸の蠕動運動が促されます。
よく、22〜2時は美容のシンデレラタイムといわれますが、腸にとってもこの時間帯がゴールデンタイム。この時間にぐっすり眠れていると、腸内環境が整いやすくなるのです。
腸内環境が整うと、その90%が腸でつくられる「幸せホルモン」セロトニンの分泌が活発になります。
セロトニンは、メンタルの安定に欠かせない大切なホルモンであると同時に、睡眠ホルモンのメラトニンの原料にもなるので、質のいい睡眠にとっても重要です。
第2回~第4回で紹介する記事では、不眠タイプ別にパートナーなど家族にケアしてもらうツボもご紹介しますが、これにもちゃんと理由があります。
人は、誰かと触れ合うことで「愛情ホルモン」オキシトシンが分泌されますが、このオキシトシンがセロトニンを分泌する神経を刺激し、さらにメンタルが安定していくという相乗効果が生まれるのです。
ここまでさまざまな側面から睡眠について説明してきましたが、みなさんが知りたいのは「で、結局、何をしたらいいの?」ということですよね(笑)。
睡眠のいいサイクルを育んでいくためのファーストステップは、今日中にリラックスした状態で眠りに入ること。どのタイプにも共通して、まず大事にしてほしいのがここです。
そのためにおすすめしたいのが、就寝前の“スリーピング・ルーティン”です。
近頃はモーニング・ルーティンが話題ですが、いい眠りによって人生を充実させていくという意味では、スリーピング・ルーティンのほうがより重要です。
日付けが変わる前にベッドに潜り込めるよう、ご自身のライフスタイルに合わせて何時ごろには歯磨きを終わらせて、何時になったらスマホやテレビはオフにするなど、眠るまでのルーティンを決めていきましょう。
ライターYさんは、僕がおすすめしたツボケアの中でもお灸が気に入り、家の片付けなどを終わらせて、あとは眠るだけの状態にしてから、照明を少し暗くしてお灸をするというスリーピング・ルーティンを確立。これによって眠りの質が明らかによくなったそうです。
Yさんのようにツボケアをスリーピング・ルーティンに組み込むと、活動する時間と休む時間の線引きがよりしやすくなるので、第2〜4回の記事を参考にして、少なくとも1週間は試してみてください!
不眠を「ツボ」と「スリーピング・ルーティン」で徹底解消!
2021.04.24(土)
文=今富夕起
写真=深野未季
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