コロナ禍で生じたストレスが原因か、はたまた加齢によるものか。あなたの周りでも、「寝つきが悪くなった」、「夜中に目が覚める」、「熟睡感がなく、起きた瞬間から疲れている」といった、眠りに関する不調を最近よく耳にしませんか?

 そこで、『月曜断食』の著者で、中医学ダイエット専門鍼灸院「Harriet」代表の関口 賢先生に、東洋医学の観点から眠りについて解説していただくとともに、眠りとダイエットの関係、そして、3大タイプ別の不眠解消法&ツボケアについて教えていただきます!

第1回「不眠には3タイプがある」
第2回「イライラ不眠解消法」
第3回「モヤモヤ不眠解消法」
第4回「ダルおも不眠解消法」


●「モヤモヤ不眠」セルフケアのツボ「内関」

 コロナ禍で増えているのが、「モヤモヤ不眠」です。寝る前にあれこれ考えすぎてしまって、ベッドに入ってから30分、1時間経っても寝つけない、というのがこのタイプ。

 「内関」は、不安に押しつぶされて心が不安定になりそうなときや、メンタルが弱って胃腸に不調をきたしたときに押したいツボです。

【ツボの探し方】

 手首のシワに沿うように薬指、中指、人差し指を平行に当てて、人差し指が当たった場所の腱と腱の間にツボがあります。

【ツボの押し方→指で押すorお灸】

 細く長くふーっと口から息を吐きながら、5〜10秒かけて10回程度指で押す。または、お灸をする。

●「モヤモヤ不眠」家族ケアのツボ「安眠」

 名前の通り、眠りに誘ってくれるツボ。なかなか寝つけないときに、布団の中でも簡単に押せるのでぜひ覚えておきましょう。

【ツボの探し方】

 耳の後ろにある骨から指1本分下のところ。耳たぶくらいの位置にあります。

【ツボの押し方→押す(牽引)】

 仰向けに寝転がり、中指をツボに当てたら、頭頂部方向に軽く引っ張るように牽引してもらいます。1〜10まで優しくカウントしてもらい、その間、口からふーっと息を吐き出すことを忘れずに。

2021.04.24(土)
文=今富夕起
イラスト=押本達希
写真=深野未季
ツボ指導&モデル=尾下瑞姫