自分軸で考えすぎちゃう頭をリセット

 「モヤモヤ不眠」は、常日頃から「あの伝え方じゃ、誤解されたかなぁ」とか「やっぱり行くっていわなきゃよかった……」など、過ぎたことをぐるぐる考え込んでしまうような繊細な人に多く見られます。

 最近は「コロナで仕事がなくなったらどうしよう」「感染したら仕事や家族はどうなるんだろう」といったコロナ禍による不安も、「モヤモヤ不眠」の大きな原因になっています。

 眠りに落ちた直後はノンレム睡眠という深い眠りに入りますが、ノンレム睡眠は別名“脳の睡眠”(レム睡眠は体の睡眠)。

 寝る前に考え込んで脳が活動したままだと、脳を休めるセットアップが行えず、いつまで経ってもノンレム睡眠に入ることができないのです。これが、寝つきの悪さの正体です。

 何か不安な気持ちが浮かんできたときに、まず考えてほしいのは、その問題が自分で解決できる<自分軸>か、自分ではどうにもできない<他人軸>かを分けること。

 次に、それがすでに起きた<過去軸>か、これから起こるであろう<未来軸>かを整理します。

 「あのAさんの発言はどういう意味だろう」と考えても、他人軸だから答えは出ません。

 「今日はなんであんなミスしたんだろう」と後悔しても、過去軸の出来事は変えられません。

 変えられるのは<自分軸+未来軸>だけ。

 人の悩みの80〜90%は<他人軸+過去軸>だといわれています。ドライに聞こえるかもしれないけど、「過去も人も変えられない。

 変えられないことに時間を使うのも、それで眠りが妨げられるのももったいない」と割り切るクセをつけていくと、「モヤモヤ不眠」は解消されるはずです。

 「モヤモヤ不眠」は陰陽の概念では陰なので、冷やさないのがポイント。眠る前に首、または、お腹を温めてあげると寝つきがよくなりますよ。

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関口 賢(せきぐち まさる)

1985年千葉市生まれ。Harriet Ginza代表。高校はサッカーの名門市立船橋でサッカー漬けの日々を送り、2007年、東京メディカル・スポーツ専門学校鍼灸師科卒業。中国式鍼治療専門店ハリー(HURRI)の王尉青先生に憧れ弟子入り。2010年、Harriet Ginzaを銀座にオープン。歌手・モデル・タレントなどのボディマネジメント・ダイエットアドバイザーとしてサポートし、プロサッカー選手、プロゴルファーのトレーナー活動などでも活躍。のべ9万人の臨床経験を活かし、時代に合った新たな鍼灸の確立をめざす。著書に『月曜断食 「究極の健康法」でみるみる痩せる!』『月曜断食ビジュアルBOOK』(料理監修リュウジ)がある。

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電話番号 03-3542-0895
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