晴れの国、と呼ばれる岡山県は、温暖な気候と豊かな自然に恵まれた土地。白桃やニューピオーネなどのフルーツ、瀬戸内海で水揚げされる種類豊富な魚介は有名ですが、地の野菜もクオリティが高く、美味しい料理が味わえるグルメ垂涎の県でもあるのです!
そんな岡山の玄関口、岡山駅直結のホテルで楽しめる見目麗しい絶品料理をご紹介します。
ホテル最上階で堪能する極上の味。開放感溢れる景色にも心がゆるむ
ホテルグランヴィア岡山は、JR西日本ホテルズのひとつ。岡山をはじめ、京都、大阪、広島など山陽新幹線主要駅からダイレクトアクセスとなっており、観光やビジネスに便利なホテルです。
各ホテルにはメインダイニングを始め、各種レストランが充実していますが、ここ岡山では19階建ての最上階にあるフランス料理「プリドール」の髙田充史シェフが陣頭指揮を執り、地元の食材をふんだんに盛り込んだランチ&ディナーを提供。今回は“おかやま有機無農薬農産物料理提供店”としても知られ、2020年に25周年を迎えた「プリドール」の5月おすすめのランチコースをご紹介。「野菜にこだわり、季節を映し出すような一皿を心掛けています」という髙田シェフの料理に期待も高まります!
コースの最初に供されるスープは「ブイヨン・ド・レギューム」。県産の旬の野菜をふんだんに使った野菜の出汁で、こちらは日替わりで、備前焼の器で提供されます。続いて写真の温製ポタージュ。じゃがいもの甘みが生クリームなどの乳製品と相まって、とろり滑らかな口当たりになっています。トッピングのクルトンにはクレソンバターがまとわせてあり、爽やかな香りと食感がほどよいアクセントに。
お腹が温まったところで、前菜の「サラダ・ニソワーズのテリーヌ仕立て」が登場。インゲン、じゃがいも、トマトやツナ、オリーブなどがたっぷり入った南仏ニースの代表的なサラダをアレンジして、ゼリー寄せにしています。色とりどりの素材がキャンバスに描かれた絵のようで、いただくのが惜しいほど!
メインディッシュは肉、魚介の4種類から選べます。この日は厳選された国産牛の中でも鹿児島県産をチョイス。やわらかく、旨みたっぷりの牛肉に、新生姜をきかせた少し甘めのマデラソースがマッチしています。添えのグリーンアスパラやスナップエンドウの鮮やかなグリーンも加わってパワーがもらえそうな一皿に。
愛らしいビジュアルのデザートは、ラズベリーなどのベリー系フルーツを取り入れたマスカルポーネのムース、ホワイトチョコレート、ヨーグルトのソルベの盛り合わせ。初夏を感じさせる爽やかな味わいで、充実したランチコースの締めくくりに相応しいプレートです。そのほかに、「柑橘のコンポートと紅茶のジュレ」、パン、コーヒーor紅茶、小菓子が付きます。
「岡山は気候がよく、同じ野菜でも種類が豊富。人参だけでも10種類以上あります。時間をみつけては有機無農薬で栽培されている農場に足を運んで、野菜作りを手伝ったり、生育を見越して先々のメニュ―を考えながらスケジュールを相談することも。岡山は野菜に限らずポテンシャルが高いので、伸びしろもまだまだあると思います」と髙田シェフ。地の恵みを存分に生かしたお料理の数々に、今後も目が離せません。
※記事で紹介した5月のおすすめランチ【ル シエル】は4,500円で提供。
2021.04.20(火)
文=CREA編集部
写真=嶋崎征弘