ファイナンシャルプランナー飯村久美さんの著書「お金の先生! できるだけ簡単にお金が増える方法を教えてください。」より。上手にお金を増やすために、ちょっとしたテクニックを教えていただきます。


 私がファイナンシャルプランナーとして、これまで1,000件を超える家計診断をしてきてわかったのは、収入の多さ、少なさと家計の健全さは必ずしも比例しないことです。

 どんなに収入が少なくても、上手に支出をおさえられれば、お金を増やすゆとりが生まれてきます。その一方で、比較的収入が多くても、お金がなかなか増えないという人もあとを絶ちません。

 それは当然といえば当然のことです。なぜなら私たちの多くは、家庭や学校でお金の使い方や増やし方について教わっていないからです。

 自己流の節約術に何度も挫折して、お金を増やすことをあきらめてしまっている人も多いのではないでしょうか。

 性格的にコツコツと根気のいる節約を続けられないのはお金を増やすことに向いていない性格だからではありません。ちょっとしたテクニックを実践しているかどうかの違いなのです。


スーツケースを持っている人はお金が貯まりにくい

 豊かな日本で暮らす私たちは、「ものがある生活」に浸りきっています。その状態からいきなり「ものがない生活」に変えるのは、やっぱりとても難しいことです。

 そこで、「レンタルすること」をオススメします。

 レンタルといえば、DVDやレンタカーが思い浮かびますが、今の時代、ありとあらゆるものがレンタルできます。

 もともと、使わなくてもものがあることが、精神安定剤の役割となるような人もいます。

 でも、常に所有している必要のないものってかなりあります。

使用頻度の低いものは買わずにレンタルする

 たとえば、スーツケース。買うと10万円以上する有名ブランドのスーツケースは、レンタルすると2日で4,500円ほどです。スーツケースを使うような旅行に行くのは、年間でせいぜい3~4日程度。レンタルすれば、2×4,500円=9,000円。買った場合、10年以上使わないと元が取れない計算になります。

 スーツケースは、部屋のかなりのスペースを占領するので、頻繁に使う人以外は、確実に買う必要のない部類に入るでしょう。

 ほかにも、子どもが生まれたときに必要なベビーベッドやベビーカー、運動会を撮影するときに使うビデオカメラや一眼レフカメラ、キャンプやバーベキューに使う道具なども該当します。

 高額なのに使用年数や頻度が少ないものは、全部レンタルにしてしまいましょう。そうすれば、お金も浮いて部屋がすっきりするうえ、故障の心配もなく、常に状態のいいものが使えるのです。

2021.04.30(金)
文=飯村久美