今回は、中村格子先生直伝、頭の位置を正す“ヘッドコントロール”法を4ステップでご紹介。
「ヘッドコントロールができると姿勢が自然と良くなります。できるものだけでも続ければ必ず変わりますよ」
まずは正しい位置を確認しよう
正面は左右対称、横は5ポイントが一直線にあること
鏡の前に立ち、正面から見たときに肩のラインや骨盤の高さが左右対称であること。横は耳、肩峰(肩先の骨)、ウエストの中心、大転子(股関節外側の一番出ている部分)、くるぶしの少し前の部分がほぼ一直線になるのが正解。
▼ヘッドコントロール 4つのSTEP
STEP1 骨盤まわりをしなやかにする
まず椅子に座りながら何回か上体を左右に振り、骨盤を坐骨の真上に正しく乗せる。そこから骨盤を前や後ろに倒して、骨盤まわりの筋肉バランスを整え歪みも矯正。普段からこの正しい状態で座れるよう、体に覚えさせて。
(1) 正しい姿勢で座り、両腕を肩の高さで軽く組む。骨盤を前後に傾けて坐骨まわりの筋肉を動かす。再度骨盤を真っ直ぐに立てて5呼吸キープ。
(2) 右の足首を左ひざの上に乗せる。右手は右ひざに添え、左手は右の足先を掴む。
(3) 右手で右ひざを押しながら、左手で右の足先を反らせ5呼吸キープ。逆も同様に左右各1回。これで骨盤が立ちやすくなる。
STEP2 体幹はキープし上股を動かす
腕や肩を動かすたびに体幹が動いてしまうと、頭も引っ張られグラグラしやすくなるので、このエクササイズで別々に動かせるように鍛えよう。体幹を動かさずに腕だけを上下左右に動かして。肩甲骨まわりを柔軟にすることも大事。
(1) 椅子に座り、骨盤を真っ直ぐに立てる。胸の前に両腕で輪っかを作る。
(2) 腕を横に開く。このとき腕に体が引っ張られないように体幹を安定させ、骨盤を立てたまま、肩の高さは変えずに行って。
(3) 体幹を安定させたまま(1)の位置に戻して輪っかをつくる。
(4) 体幹を意識&肩の高さを変えずに両腕を下ろす。(1)~(4)の動きを5セット。
2021.03.23(火)
Text=Kinuko Kouchi(PRIMADONNA)
Illustrations=Hiroko Takashino(ASTERISK)