成功が難しいとされるインナーケア、つまり美容ドリンクやサプリメントのジャンルで、日清食品のドリンクが異例の大ヒット。一体、何が違ったのか?


「ヒアルモイストW+ホワイト」大ヒットを科学する!

「研究のスケールと歴史も半端ではないからこそ行き着いた乳酸菌。生まれたものも私たちの想像を超えていた!」──齋藤 薫

ヒアルモイストW+ホワイト 1箱(50mL×10本) 5,000円。

 美容には多くの思い込みがある。例えば、主役はいつも“塗る化粧品”で、エビデンスのいかんに関わらず“飲む化粧品”や美容機器等は二番手、三番手。補足的な脇役に追いやられてきた。特に「インナーケアの効果は何だか曖昧」とのイメージから、期待値もそう大きくなかったはずだ。

 それを根本的に覆し、異例の大ヒットとなったのが、日清食品のヒアルモイスト発酵液だったのだ。発売2年目で早くも進化系「ヒアルモイストW+ホワイト」を発表、ますますの快進撃を見せている。

 衝撃だったのはやはり飲んですぐの速攻性。瞬く間の変化。それが逆に「美容ドリンクこそ人が見違えるスピードの限界に挑める凄いアイテムなのでは?」との気づきに繋がったほど!

謎を解く鍵は「異業種トップの発明」 コスメ業界では生まれぬものが生み出せる?

 決して見逃せないのは、それが食品業界のリーディングカンパニーたる日清食品の発明だったこと。意外にも美容参入はほぼ初めて、しかしこれは単なるビジネス上の挑戦ではない。50年にわたる乳酸菌研究の目覚ましい成果が結果的に美容ジャンルでこそ喜ばれるものだったという、必然性あっての美容ドリンク開発だったのだ。

 それも体の中でヒアルロン酸を作らせる乳酸菌の発見! ヒアルロン酸と言えば、美容業界が最も重要と考えてきた成分の一つだが、化粧品によって体内で生み出すのは難しいとされてきた。つまり異業種だからこそ、コスメ業界では成し得なかった不可能を可能にできたと言えないか。

 地道でありながらスケールの大きいこうした基礎研究も、リーディングカンパニーの使命感の表れに違いない。ますます日清食品だからこそ実現できた革命。思いつきでも、時代の流れに任せての参入でもない。運命の采配なのだ。

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2021.03.08(月)
Text=Kaoru Saito
Photographs=Kenichi Yoshida

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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