オープン初日の2021年2月10日(水)。巨大なワンコが描かれたウォールアートの前には、開店前から行列が! つまり、オープン前から話題のこのショップ、実は、テイクアウト専門のパン屋さんなんです。
「もはやこれは新体験!」と、高級食パンを食べ慣れた人にも好評だとか。さらに行列が長くなりそうな「STEAM BREAD EBISU」を直撃しました!
誕生したのは「スチーム生食パン」というジャンル
聞きなれない「スチーム生食パン」という言葉。
蒸気を使って焼く韓国で話題の「ミルトースト」に着想を得て、日本人向けに開発した「STEAM BREAD EBISU」オリジナルの名称だ。
では、早くも話題の #スチパンの魅力を、おすすめメニューとポイントからご紹介しよう!
◆おすすめ①看板パン「大人の生#スチパン」
まず、いただいたのは看板商品の「大人の生#スチパン」。
材料は、国産小麦、北海道産生クリーム、国産練乳、純粋はちみつなどを使用。甘やかな香りを漂わせているが、香料や乳化剤、保存料などは不使用だ。
しっとりと手に重みを感じる食パンを、大胆にちぎって食べてみる。ふわ~っとのびるが、きめの細かさは一目瞭然。口に入れればほわっと溶けるなめらかさで、なんにもつけていないのに優しい甘味。
食パンって、それだけで食べた日には口の中の水分が持っていかれるけれど、スチパンはお茶がなくても大丈夫だし、パン自体が飲み物のようにのどごしがいい。”食べ心地がいい”パンなのだ。生地自体に水分が多く、さらに焼くときに蒸し焼きの工程があるので、これほどまでにしっとりするのだという。
おすすめの食べ方は「買ってきたらちぎって頬張る」一択の食パン。さすがの新体験である。どうしてもなにか塗りたいなら、カスタードクリームなど、優し~いものがいいかも。
ちなみに、翌日になってもやわらかさは変わらず。結局、この魔性の柔肌にナイフを入れることがはばかられ、最後までちぎって焼かずにもしゃもしゃといただきました。
◆おすすめ②さらに魔性!「食べたい大満足チーズオムレツパン」
トロットロのオムレツがこれでもかとばかりに挟んである魅惑のパン。このトロトロは二重構造になっていて、外側はふんわり、内側は半熟でジューシー。これが例の魔性パンのトーストで縁取られているのだからたまらない。
オムレツが大量かと思いきや、パンも弾力と甘みで負けてはおらず、実験を重ねての黄金律とわかる。惜しげもないオムレツと、邪魔せず・大き過ぎずのパンに脳がしびれそう。
たしかに「毎日食べたい」ではあるけれど、中毒になってほかのものが食べられなくなりそうな濃厚さ、そして迫力のあるパンだ。
2021.02.19(金)
文=CREA編集部