台湾取材班ロケごはん日記③ 思わず二度食べにいったお店とは？

　CREA5月号「台湾特集」取材班によるロケごはん日記。

　食いしん坊揃いの台湾特集スタッフが舌鼓を打った、本誌未公開の台湾グルメをこっそり教えちゃいます！

　第三弾はCREAのてくてく編集部員Uが、あまりの美味しさに二度も訪れた名店を大公開。

◆てくてく部員Uの場合
Data 2月18日(火)＆ 2月20日(木)朝ごはん

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　台湾到着の最初の朝、美味しいものに目がない台湾通のカメラマンさんから「朝ごはん、肉団子スープが入っためちゃくちゃ美味しい店に行きませんか？」という、超絶うれしいお誘いがあり、ロビーに8時集合。

　タクシーで5分ほどで到着したのは、朝から人で賑わう雙連朝市。

　果物や野菜の出店が軒を連ねる道を進んでいくと、オープンスタイルのキッチンから湯気が立ちのぼる「燕山湯圓」を発見。

　中ではローカルの人たちが「いつものね」という感じで注文。手早く食べて、仕事に向かうおばちゃんや、知り合いとおしゃべりしながらのんびり過ごしているおじちゃんなど、台北の“ふだんの朝”を垣間見られて、わくわくしました。

　オーダーしたのは、看板メニューの肉団子入りスープ「鹹湯圓」。

　数分で運ばれてきた鹹湯圓はしょうがとセロリの香りがほんのりする、きれいなスープ。そこに浮かぶ肉団子を、熱いのを覚悟しながらひと口で食べると、ほどよい弾力と、少し甘めの肉の餡が最高のバランスで、思わず「う、まーい！！」と叫び、朝から変なテンションに。

　すぐさま追いスープをすると、旨みいっぱいの世界が広がります。火の通りが絶妙な青菜がほどよいアクセントになっているのがまたいい。

　そして、2月中旬の台北は思ったより寒かったので、温かいスープが体に染みるのです。ほかのお客さんが食べている麺も美味しそうでもう1品食べたくなりましたが、この後、食べ物取材があるので、ぐぐっとこらえました。

　二度目に訪れたのは、取材疲れがたまりつつある滞在3日目の朝。「こんなときこそ、あの体にやさしいスープを……」とタクシーを飛ばして再びお店へ。

　鹹湯圓はマストなのですぐさま注文し、さらにキッチンにぶらさがっていた肉粽(ちまき)が気になりオーダー。

　まずは鹹湯圓のスープをひと口。「ああ、これ、毎日食べたいなあ」と心で呟きながら、ちまきにトライしてみると、ごはんの中にはお肉、栗、卵がごっそり入っていて、思った以上にボリューミー。

　甘めの味付けで、1個で十分満腹になる食べ応えでした。 

　カメラマンさんがオーダーした乾意麺を味見させてもらうと、にんにくがきいたパンチのある味でこれまたヒット。

　ほかにも食べてみたい料理がまだまだあって、「1日3食この店でもいいですね」と2人で言い合い、後ろ髪を引かれながら店をあとにしました。

2020.06.03(水)
文・写真＝CREA編集部