神経を行き届かせた
内面からの化粧品選び

 今、化粧品の世界にもじつに興味深い変化が起きている。

 口紅や香水のように、人の印象や好感度をそっくり決めてしまうアイテムこそ、漫然と選ぶのではなく、自分はどう見られたいか、どう見えているのか、それを簡単な心理テストや脳波による診断で割り出すという発想の化粧品が登場しているのだ。

 口紅やアイシャドウは、イプサの診断でなりたい自分を演出して。

独自の肌測定器「イプサライザー」が、「先天的肌質」と「後天的肌状態」、さらに透明感、ハリ、弾力など、肌の状態を総合的に数値化。素肌色と血色感の測定によって、自分に似合うチークやアイシャドウ、リップの色を診断する。
独自の肌測定器「イプサライザー」が、「先天的肌質」と「後天的肌状態」、さらに透明感、ハリ、弾力など、肌の状態を総合的に数値化。素肌色と血色感の測定によって、自分に似合うチークやアイシャドウ、リップの色を診断する。
1:[デザイニング アイシェード]
個々の肌色や血色感に適した色調と質感で自然な立体感をもたらすアイシャドウ。全18種(上から時計回りに:11、04、26)各2,200円。
2:[リップスティック]
独自の印象解析ツールでその日の気分やなりたいイメージに合わせて、自分に似合う色が見つかる。全18色(上から:M03、S01)各3,200円/全てイプサ
1:[デザイニング アイシェード]
個々の肌色や血色感に適した色調と質感で自然な立体感をもたらすアイシャドウ。全18種(上から時計回りに:11、04、26)各2,200円。
2:[リップスティック]
独自の印象解析ツールでその日の気分やなりたいイメージに合わせて、自分に似合う色が見つかる。全18色(上から:M03、S01)各3,200円/全てイプサ

 フレグランス選びはゲランの「マインドセント」で。

 特殊なヘッドセットを着用して香りを試し、脳波の動きを解析。ボトルや香りの素材などの先入観なく、自分に合った香りを選べるこのシステム、ぜひ利用してみたい。

特殊なヘッドセットを着用し、香りを試したときの脳波の動き、集中度、リラックス度のレベルを解析。感情と嗅覚の動きを読み取ることで、視覚的情報や先入観に影響されることなく、自分に似合うシグネチャーとなる香りを提案。
特殊なヘッドセットを着用し、香りを試したときの脳波の動き、集中度、リラックス度のレベルを解析。感情と嗅覚の動きを読み取ることで、視覚的情報や先入観に影響されることなく、自分に似合うシグネチャーとなる香りを提案。
3:[ラール エ ラ マティエール ドロップ]
ブランドを代表するエクスクルーシブ フレグランスと、カラフルなレザーのシース(鞘)を自由に組み合わせて。全9色 20mL 各9,300円。
4:[カラー ビーボトル]
10種の色鮮やかなボトルには、「モン ゲラン」や「アクア アレゴリア」など、人気の香りがイン。プレフィルド タイプ 125mL 各17,900円~/全てゲラン
3:[ラール エ ラ マティエール ドロップ]
ブランドを代表するエクスクルーシブ フレグランスと、カラフルなレザーのシース(鞘)を自由に組み合わせて。全9色 20mL 各9,300円。
4:[カラー ビーボトル]
10種の色鮮やかなボトルには、「モン ゲラン」や「アクア アレゴリア」など、人気の香りがイン。プレフィルド タイプ 125mL 各17,900円~/全てゲラン

 それが自分の人間関係を新たに作っていくということも含め、もっと神経を行き届かせた、内面から化粧品選びを始めたい。

齋藤 薫 (さいとう かおる)

女性誌編集者を経て美容ジャーナリスト/エッセイストに。女性誌で多数の連載を持つほか、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍。『“一生美人”力』(朝日新聞出版)、『されど“男”は愛おしい』(講談社)など、著書多数。

Column

齋藤 薫 “風の時代”の美容学

美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザーなど幅広く活躍する、美容ジャーナリスト・齋藤薫が「今月注目する“アイテム”と“ブランド”」。

2020.01.11(土)
文=齋藤 薫
撮影=釜谷洋史

CREA 2020年1月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

秘密の東京。

CREA 2020年1月号

知っているようでまだ知らない
秘密の東京。

特別定価840円

東京は、世界でも有数の、秘密に溢れた街だと思います。見慣れた場所でも、ちょっと視点を変えれば新しい発見がある。通り過ぎてしまっているものに目を向ければ、そこにはストーリーがあります。食、建築、カルチャーなど、今回は、そんな東京の魅力を掘り下げて取材。知っているようで知らない東京に出会えます。