本と図書館への愛が詰まった一冊

中島京子
『夢見る帝国図書館』

中島京子『夢見る帝国図書館』文藝春秋 1,850円。
中島京子『夢見る帝国図書館』文藝春秋 1,850円。

 年上の女性、喜和子さんから、図書館が主人公の小説を書いてほしいと頼まれた〈わたし〉。

 2人の女性の交流と、日本の近代図書館の変遷が交互に綴られていく。

 図書館が樋口夏子(のちの樋口一葉)に恋したりと、想像力豊かな世界へといざなってくれる。

●教えてくれたのは……
瀧井朝世(たきいあさよ)さん

作家インタビューや書評を多く手掛ける。著書に書評集『偏愛読書トライアングル』(新潮社)、インタビュー集『あの人とあの本の話』(小学館)などがある。

秋の夜長に心を磨く読書で
ちょっと夜ふかし

2019.09.30(月)
Text=Asayo Takii
Photographs=Wataru Sato〈still life〉

CREA 2019年10月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

秋の夜長にきれいになる。

CREA 2019年10月号

朝がちょっと楽しみになる美容
秋の夜長にきれいになる。

特別定価840円

忙しい日々で朝はとにかく時間がない……でも最近は、夜時間や眠りに着目したアイテムが多く登場。朝から夜へケアタイムもシフトしやすくなってきた。だんだん過ごしやすくなる秋の夜こそ、スキンケアに時間をかけ、読書をしたり映画を観たり、至福の一杯を手作りしたり。明日のきれいのために、ゆっくり過ごしてみませんか?