本と図書館への愛が詰まった一冊
中島京子
『夢見る帝国図書館』

年上の女性、喜和子さんから、図書館が主人公の小説を書いてほしいと頼まれた〈わたし〉。
2人の女性の交流と、日本の近代図書館の変遷が交互に綴られていく。
図書館が樋口夏子(のちの樋口一葉)に恋したりと、想像力豊かな世界へといざなってくれる。
●教えてくれたのは……
瀧井朝世(たきいあさよ)さん
作家インタビューや書評を多く手掛ける。著書に書評集『偏愛読書トライアングル』(新潮社)、インタビュー集『あの人とあの本の話』(小学館)などがある。

秋の夜長に心を磨く読書で
ちょっと夜ふかし
2019.09.30(月)
Text=Asayo Takii
Photographs=Wataru Sato〈still life〉
CREA 2019年10月号
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