京都で嫌がらせプレゼントとして探したことに端を発して、名所のイラストに地名がデカデカとプリントされた「観光地Tシャツ」をコレクションしているわけですが。
![金閣寺と舞妓さんを大胆にあしらった京都の観光地Tシャツ。ここからコレクションは始まった。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/c/-/img_dca683955573fc7b13cd9845d87922e3236995.jpg)
では、これをどこに行けば買うことができるのでしょう。それは、前回の京都駅・近鉄名店街がヒントになっています。
・時代に取り残されてそうなエリア。
・オバチャン(オバアチャン)が一人でやっている。
・どこか薄暗い感じがする。
――この辺りは、重要なキーワードになってきます。
商売っ気のある土産屋、若い人たちにもウケようという土産屋は、売っているTシャツも、残念ながら観光地Tシャツも、変にオシャレだったり可愛かったりします。特に最近はご当地ゆるキャラがフィーチャーされたものが多い。由々しきことです。
その点、先に挙げたキーワードの店は潔い。昭和のセンスのままの店舗で、今の流行なんて気にしていない。なので、売られているTシャツも堂々としています。
たとえば大阪。大観光地ですが、納得のいくTシャツを売っていたのは一軒だけでした。それは千日前商店街の路地裏にある土産屋。タコのイラストがデカデカとあり、そこに「大阪」と書かれています。素晴らしい。
![素朴なタコのイラストがキュート。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/2/7/-/img_27dc49b4a24c8a5ff2a88f0dbaa8b2a8208978.jpg)
金沢の兼六園も、なかなかです。かなり賑わった観光地ですが、若い人は少なく年配者と外国人が中心なので、土産屋もいい具合にくたびれています。
その一軒に大きく飾られていたのが、金の文字で「金沢」と前面にプリントされ、その下に兼六園のイラスト。ときめきました。
![金沢に行かれる際は、ぜひお買い求めを。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/3/-/img_03d783d3ac3b6acf779cc344ee5680a5284475.jpg)
2019.09.28(土)
文・モデル=春日太一
撮影=佐藤 亘