おやつでなく
食事としてピーナッツを
オーストラリアでも、ピーナッツを食べると間食が減るかどうか、という研究が行なわれました。ピーナッツには満腹を感じさせる効果があって、体重管理に役立つと報告されてきましたが、実際に食生活がどのように変わるかという研究は、大変珍しいものです。
69人の被験者を、2つのグループに分けます。一方には、1日あたり男性は84グラム、女性は56グラムのピーナッツを、12週間食べ続けてもらいます。もう一方のグループは、ピーナッツやナッツを一切食べないという実験です。
12週間たったあと、2つのグループの役割を入れ替えて、同じように12週間の試験を行ないました。これをクロスオーバー試験といいます。
結果を性別に分析すると、男性は、ピーナッツを食べることによって、「塩味の間食」を取る回数が減るとわかりました。「塩味の間食」にはポップコーンやクラッカー、砂糖を使わないパンなどが含まれます。
女性は逆に、「甘味の間食」を取る回数が減ることが明らかになったのです。この研究では、ピーナッツをどのように摂ったかという調査も行われました。その結果、約25%の人が、おやつとしてではなく食事として摂ったと回答しています。私たち日本人も、もっとピーナッツを食事に取り入れていきたいものです。
ハーバード大の研究でわかった
ピーナッツで長生き!
著・井上浩義
定価1,300円+税
文藝春秋
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ピーナッツを食べると
ダイエット効果がある
2019.06.10(月)
文=井上浩義
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