雑貨コーディネーターのオモムロニ。さんは、時に、ギフト探偵として、いろんな相談を受ける。贈る相手やシチュエーション など条件に合わせていろんなアイデアを教えてくれます。

 著書『DAILY GIFT BOOK 気持ちが伝わる贈り物アイデア』よりお届けします。

» 第2回 インパクトおやつ篇
» 第3回 ハンドクリーム問題篇
» 第4回 産前産後ギフト篇


Q:
職場が同じ仲の良い男性に
気軽に受け取ってもらえる
プレゼントを探しています。

A:
どうやら男性=革小物みたいな
ステレオタイプは
なんか違うらしいです。

 普段ギフト探偵(自称)をしているとこんな相談を受けることも多いんですが、贈る相手やシチュエーションなど条件があればあるほど、トレンチの襟を立ててワクワクしてしまいます(形から入るタイプ)。

 最近友人から受けた依頼は「職場の男性に渡す御礼がてらのちょっとしたプレゼント。でも個人的な感情は無いし、そんな事をいちいちエクスキューズする必要のないもの、ない?」。なるほど(腕まくりして指ポキポキ)。

 こういう“仲間として好きな異性”に何かあげたい時って、けっこうありますよね。意外と需要の高そうなこのお題を受け、ギフトに興味ありそうな無さそうな、いろんなタイプの男性に聞き込み調査。

 多かった声は、男性=革小物、みたいなステレオタイプはもはや違うぞと。そういうのが好きな人はもう持っているしこだわりも強い。使えるものは嬉しいけど毎日身につけるようなものは正直ちょっと重たい。若干出落ち感あるインパクトもののほうが楽しくてアリ。職場で使えるものだとなお良し……。

 実用的で思わせぶりじゃない、程よい軽さの「面白イイもの」。これを踏まえて狙いを定めたのがシンセサイザー型のメモ、ブランド名は「シンセサイザッカー」。シンセが好きすぎるあまり作ってしまったという偏愛がほとばしるグッズ。ツマミはプッシュピンだったり、ペンスタンドもあったり、これなら職場ですぐに使えるし、勘違いも無さそうだし。

 さっそく件の友人が音楽好きの上司にプレゼントしたところ、数台並べて小室哲哉プレイという斬新な楽しみ方をしていたそうで、ミッション成功。ちなみに他にはメガネ拭きなど、つい粗品で済ませがちなものや、女性目線の便利なトラベルグッズなどが候補に。

 でも調査した全員が口を揃えて言っていたのは「もらえたら何でも嬉しいですけどね」だそうです!

■こんなメンズギフトはいやだ…?

□重たい、思わせぶり
→高級品や肌着は間柄による

□絶対本人のほうが詳しい
→ガジェットとか注意

□何も考えず革小物
→それ本当に相手が欲しいやつ?

□何も考えず黒か紺
→明るい色、好きかもよ?

 メンズギフトといえば黒、革……という固定観念からの、卒業~♪

2019.02.11(月)
文=オモムロニ。
撮影=釜谷洋史、佐藤 亘