絢爛たるスイーツの写真120点とともに名店を紹介

 現在、世界でも最高水準を誇る日本のスイーツ、そして、我が国に多大な影響を与えた花の都パリのパティスリー……。その源流をさかのぼっていくと、オーストリア・ハプスブルク帝国の宮廷をルーツとする、ウィーンの贅沢この上ないスイーツ文化へとたどり着く。

著者の池田夫妻は、1988年からフィレンツェ在住。主に、イタリア料理に関する書籍や雑誌記事の執筆および撮影を手がける。欧州の旅と食の情報を紹介する「Rotonda BLOG」も運営中

 この秋、その甘美なる都の尽きせぬ魅力を伝える好著が登場した。タイトルは、『ウィーンの優雅なカフェ&お菓子 ヨーロッパ伝統菓子の源流』。

 本書は、ウィーンの伝統を守り続ける老舗菓子店、ケーキショップや高級ホテル、そしてモダンな流れを汲んだ最新人気カフェなどを、そこで供される代表的なスイーツ120点とともに一挙に紹介する。

 目にも鮮やかなスイーツの数々、お洒落で格式高い装飾の店内、そして歴史ある街並みなどの写真は、すべてオールカラーで掲載。華やかで可愛らしいパッケージや食器といったディテールを愛でるのも楽しい。

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2012.11.02(金)